小腸がん特有の痛みや場所とは?メディカルドック監修医が、間欠的な腹痛やみぞおち・臍周辺の違和感など、がんの発生部位によるサインの違いを詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「小腸がん」を発症すると「どんな痛み」を感じる?どこに痛みを感じるかも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「小腸がん」とは?
小腸がんは、小腸(十二指腸、空腸、回腸)に発生する悪性腫瘍です。消化器がんの中では比較的まれな疾患で、全消化器がんの約1-2%を占めます。小腸は約6-7メートルもの長さがありながら、大腸がんや胃がんと比較して発生頻度が低いのが特徴です。小腸がんは組織型により、腺がん、悪性リンパ腫、神経内分泌腫瘍(NET)、消化管間質腫瘍(GIST)に分類されます。最も多いのは腺がんで、特に十二指腸に好発します。初期症状が乏しく、発見が遅れることが多いため、早期発見・早期治療が重要です。
小腸がんを発症するとどんな痛みを感じる?
間欠的な痛み
小腸がんの最も特徴的な痛みは、間欠的な腹痛です。この痛みは、がんによる腸管の狭窄や小腸の動き(蠕動)が原因で起こります。食事後に特に強くなる傾向があり、波のように痛みが強くなったり弱くなったりします。初期段階では軽い違和感程度ですが、進行すると激しい痛みに変わることがあります。
持続的な鈍痛
小腸がんが進行すると、持続的な鈍い痛みを感じることがあります。この痛みは、がんが周囲の組織に浸潤したり、炎症を起こしたりすることで生じます。痛み止めが効きにくく、日常生活に支障をきたすことも多いです。安静にしていても痛みが続くのが特徴です。
痙攣するような痛み
腸閉塞を起こした場合、痙攣様の激しい痛みが生じます。この痛みは数分間隔で周期的に起こり、患者さんは苦悶の表情を見せることが多いです。嘔吐や腹部膨満を伴うことが多く、緊急性の高い症状です。

