【片頭痛と治療費】市販薬が効かない?最新の注射や薬代のリアルと負担を減らす公的制度

【片頭痛と治療費】市販薬が効かない?最新の注射や薬代のリアルと負担を減らす公的制度

「頭痛薬を飲んでも効かない」「毎月どれくらい薬代がかかるの?」といった不安を感じている方は少なくないのではないでしょうか。片頭痛は慢性的に繰り返す疾患であることが多いため、月々の治療費を早めに知っておくことは、治療を続けていくうえでも、家計管理のうえでもとても重要です。この記事では、頓服薬・従来の予防薬・CGRP関連薬それぞれの費用の目安と、負担を軽減できる公的制度について解説します。


郷 正憲

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)

徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

加藤隆之

事務長さぽーと株式会社代表取締役
加藤隆之(中小企業診断士・MBA)

急性期病院の経営改善コンサルを経て、事務長として病院運営や立ち上げに従事。さらに医療M&A分野での経験を有する。現在は、病院・企業の経営支援に加え、事務職の育成や講演・執筆活動にも取り組んでいる。

片頭痛の外来受診にかかる費用

片頭痛の診療は、脳神経内科・脳神経外科・頭痛専門外来などで受けることができます。初診では問診と神経学的診察のほか、他の疾患(くも膜下出血や脳腫瘍など)を除外するために、頭部MRI検査が行われることがあります。3割負担の方を基準にした費用の目安は以下の通りです。

■ 初診料・問診・神経学的検査など
・費用の目安(3割負担):約900〜1,200円程度
■ 血液検査・尿検査
・費用の目安(3割負担):約900〜2,000円程度
■ 頭部MRI検査
・費用の目安(3割負担):約5,000〜6,000円程度
■ 初回合計(血液検査・MRI含む場合)
・費用の目安(3割負担):約7,000〜10,000円程度
■ 再診料(安定期・月1回)
・費用の目安(3割負担):約600〜2,000円程度

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

診断がついて治療方針が定まれば、安定期は月1回程度の再診のみとなり、診察費だけであれば600〜2,000円程度に落ち着きます。薬代は別途かかりますが、制度を活用することで負担を抑えることが認められています。

頓服薬(急性期治療薬)の費用比較

片頭痛の発作が起きたときに服用する薬(頓服薬)は、痛みの程度や発作の頻度に応じていくつかの種類から選択されます。代表的な薬の1錠あたりの費用は以下の通りです。

■ NSAIDs(解熱鎮痛薬)
・代表薬:ロキソプロフェン等
・費用目安(1錠・3割負担):約2〜5円程度
■ トリプタン系(先発品)
・代表薬:イミグラン・ゾーミッグ等
・費用目安(1錠・3割負担):約100〜310円程度
■ トリプタン系(ジェネリック)
・代表薬:スミトリプタン等
・費用目安(1錠・3割負担):約33〜115円程度
■ 新世代ゲパント系(経口)
・代表薬:レイボー(ラスミジタン)・ナルテーク等
・費用目安(1錠・3割負担):約170〜880円程度

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

トリプタンとは、片頭痛の代表的な治療薬として広く使われる薬の総称です。脳内の血管や神経に働きかけ、痛みの原因となる炎症を抑える仕組みになっています。ジェネリック(後発品)を選ぶと先発品の半分〜3分の1程度の費用に抑えられます。月に6〜8錠使用する場合、トリプタンのジェネリックであれば月200〜1,000円程度、先発品では月600〜2,500円程度が目安です。ただし、一部の患者さんではジェネリックへの切り替え後に効果の違いを感じることがあるため、主治医に相談しながら選ぶことが大切です。

配信元: Medical DOC

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