ピロリ菌の感染者が胃がんになる確率

ピロリ菌に感染していると、感染していない方に比べて胃がんを発症する確率が高くなることが、明らかになっています。
ピロリ菌に感染している方が85歳までに胃がんになる確率は、男性で17.0%、女性で7.7%とされています。これに対し、感染していない方では男性1.0%、女性0.5%にとどまります。また、別の研究では、感染している方は、していない方に比べて胃がんの発症リスクが約5倍高いという報告もあります。
ピロリ菌と胃がんについてよくある質問
ここまでピロリ菌と胃がんについて紹介しました。ここでは「ピロリ菌と胃がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ピロリ菌の検査や除菌治療は健康保険の対象になりますか?
はい、条件を満たせば健康保険が使えます。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎が内視鏡で確認された場合などが対象です。症状がない場合や希望で検査を受けるときは、自費になることがあります。検査や治療を受ける前に、医師に確認するとよいでしょう。
ピロリ菌以外の胃がんの原因を教えてください。
胃がんの発症には、ピロリ菌以外にもいくつかの要因が関係します。例えば、喫煙、塩分の多い食事、過度の飲酒、加齢、遺伝的な体質などです。
すでにピロリ菌を除菌することによって胃がんのリスクを減らせますか?
ピロリ菌を除菌することで、胃がんのリスクを下げることができます。特に、胃の粘膜に大きな変化が起こる前に除菌できれば、予防効果が高いとされています。早期胃がんに対して内視鏡治療を受けた患者さんに除菌治療を行ったところ、新たに別の場所に胃がんができる確率が約3分の1に減少するといわれております。ただし、除菌しても胃がんがまったく起きないわけではないため、治療後も定期的な内視鏡検査での経過観察が重要です。

