うなぎを食べ過ぎるとどうなる?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
池田 早苗(管理栄養士)
委託給食会社勤務後、企業での商品開発や食品表示作成などを経て、現在は介護施設にて栄養管理業務に従事。
うなぎとは?

うなぎはウナギ科ウナギ属に属する魚で、淡水で成長し海で産卵する「降河回遊魚」です。世界には19種類ほどが確認されていますが、日本で主に食用とされるのはニホンウナギです。日本では古くから、かば焼や鰻丼などの料理に利用され、江戸では背開き、関西では腹開きといった地域差もあります。かば焼は白焼き後にタレをつけて焼く方法で、香ばしい脂と甘辛いタレが特徴です。白焼きは蒸すか蒸さずに焼くかで食感が変わります。天然うなぎは秋から冬(10〜12月頃)に脂がのるとされ、養殖うなぎは6〜8月に出荷量が増えますが、年間を通して安定した品質で提供されています。
うなぎはどのくらいの量で食べ過ぎ?

うなぎは日本で古くから親しまれ、栄養価が高いことでも知られています。その一方で、食べる量が多くなると体への負担が大きくなりやすい食品です。特に注意したいのが脂溶性ビタミンの一種であるビタミンA(レチノール活性当量)の含有量です。うなぎ養殖(生)には可食部100g当たり2400㎍、白焼きやかば焼には100g当たり1500㎍含まれています。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人男性の推奨量が800〜900㎍/日、成人女性は650〜700㎍/日、耐容上限量は男女ともに2700㎍/日です。また、妊婦及び授乳婦の耐容上限量は2000㎍/日と示されています。うなぎ100gで耐容上限量に近づくため、ほかの食品からの摂取も考慮すると、一日に100g以上食べると食べ過ぎとなる可能性があります。さらに、うなぎは脂質が100g当たり約20gと高めで、量が多いと胃もたれや下痢などの消化器症状が出やすくなります。一日約80g(小さめ1串・1人前程度)を目安とすると、過剰摂取を避けやすくなります。

