バセドウ病の症状についてよくある質問

症状の現れ方には個人差がありますか?
はい。バセドウ病の症状の現れ方や重症度には個人差があります。動悸や体重減少、手のふるえなどの典型的な症状が強く現れる方もいれば、自覚症状がほとんどないまま健康診断や血液検査で発見される方もいます。また、甲状腺ホルモンの上昇程度や年齢、合併症の有無などによって症状は異なります。特に高齢の方は典型的な甲状腺中毒症状が目立たず、体重減少や疲労感のみが現れる場合もあります。
症状が強いときはどうすればよいですか?
動悸や息切れ、手のふるえ、発汗などの症状が強い場合は、早めに医療機関を受診し、甲状腺機能の状態を確認することが大切です。自己判断で治療を中断したり、薬の量を変更したりすることは避けましょう。また、高熱や著しい頻脈、意識障害、強い倦怠感などを伴う場合は、甲状腺クリーゼと呼ばれる重篤な状態の可能性があるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
症状が出たり治まったりするのはなぜですか?
バセドウ病では、自己免疫の働きや治療効果によって甲状腺ホルモンの分泌量が変化するため、症状が強くなったり軽くなったりする場合があります。特に治療中は、ホルモン値の変動に伴って症状の程度も変化します。また、再発や再燃の初期段階では症状が徐々に現れることもあります。そのため、症状が一時的に改善しても自己判断で通院や服薬を中止せず、定期的な検査を継続することが重要です。
症状の現れ方は年齢によって違いますか?
はい。年齢によって症状の現れ方が異なることがあります。小児では落ち着きのなさや集中力の低下、学力低下、身長の伸びが早くなるなどの症状がみられることがあります。一方、高齢の方は動悸や発汗などの典型的な症状が目立たず、体重減少や食欲低下、筋力低下、疲れやすさなどが主な症状となる場合があります。この状態は無欲性甲状腺中毒症(apathetic thyrotoxicosis)といいます。
参照:
『甲状腺疾患診断ガイドライン2024』(日本甲状腺学会)
『甲状腺機能亢進症・別名:バセドウ病』(慶應義塾大学病院)
『小児期発症バセドウ病診療のガイドライン2016』(日本小児内分泌学会)
『バセドウ病』(日本内分泌学会)
編集部まとめ

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって全身の代謝が高まり、動悸や頻脈、体重減少、手のふるえ、発汗増加などのさまざまな症状が現れます。また、甲状腺腫や眼球突出など、バセドウ病に特徴的な所見がみられることもあります。
ただし、症状の現れ方や重症度には個人差があり、高齢の方は典型的な症状が目立ちにくい場合もあります。さらに、症状が一時的に軽くなっても病気が改善したとは限らず、自己判断での治療の中断は避ける必要があります。
動悸や原因不明の体重減少、手のふるえ、汗の増加など気になる症状が続く場合は、早めに内分泌内科や甲状腺内科を受診し、適切な検査を受けることが大切です。
参考文献
『甲状腺疾患診断ガイドライン2024』(日本甲状腺学会)
『甲状腺機能亢進症・別名:バセドウ病』(慶應義塾大学病院)
『小児期発症バセドウ病診療のガイドライン2016』(日本小児内分泌学会)
『バセドウ病』(日本内分泌学会)
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