犬が自分を「人間」だと勘違いしてしまう理由

犬が自分のことを人間だと思い込んでしまう最大の原因は、日々の生活環境にあります。生まれたばかりの子犬の時期から人間の家族だけに囲まれて育ち、他の犬を見る機会がほとんどないと、犬は「自分も目の前にいる人間と同じ生き物だ」と学習してしまいます。
また、飼い主が愛犬をまるで人間の赤ちゃんのように扱い、過保護に育てすぎることも原因のひとつです。犬としての本能を刺激される機会がなく、食事も寝床もすべて人間と完全に同じ目線で共有しているうちに、自分と人間の境界線が分からなくなっていきます。
犬が自分を人間だと思っているときに見せるサイン

他の犬を怖がったり、吠えたりして避ける
自分を人間だと思っている犬は、散歩中やドッグランなどで他の犬に出会ったとき、強い恐怖心や拒絶反応を示すことが多いです。
相手を自分とは違う「未知の怪しい生き物」だと認識してしまうため、怯えて飼い主の後ろに隠れたり、近づけないように激しく吠えたてたりします。犬同士の挨拶であるにおい嗅ぎを嫌がり、人間の輪の中にばかり入ろうとするのも特徴的なサインです。
犬用のドッグフードより、人間の食べ物を強く欲しがる
ドッグフードを食べることを拒否し、人間が食べている食事ばかりを執拗に欲しがることがあります。これは単に美味しいものを食べたいという欲求だけでなく、「自分も家族(人間)と同じものを食べる権利がある」と信じ込んでいるために起こる行動です。
人間が食事をしているテーブルに足をかけたり、食べさせろと言わんばかりに催促の声をあげたりします。
ベッドやソファなど、人間と同じ高い場所を自分の定位置にする
家の中で、飼い主が座るソファや寝室のベッドといった高い場所を好んで自分の定位置にします。犬の社会では、高い場所にいる者ほど優位であるという本能的な意識があります。
人間と同じ、あるいはそれ以上の高さに陣取ることで、自分も人間と同等以上の立場であるとアピールしており、退かそうとすると怒って唸ることもあります。

