ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療法
残念ながらALSには根本的治療法はありません。現在実施されている主な治療法を示します。ALSも現在進行形でいろいろな研究や治験が行われており、治療法が追加になる可能性に注意が必要です。
リルゾール
リルゾールはグルタミン酸の放出を抑制する作用のある薬剤です。内服をすることで、主に人工呼吸器が必要になるまでの期間を延長する可能性があります。残念ながら、筋力低下を抑制する効果は乏しいようです。副作用として、肝障害や間質性肺炎に注意が必要です。
エダラボン
エダラボンは脳梗塞に対して使用されてきた薬剤で、酸化ストレスであるフリーラジカルを消去する作用があります。筋力低下などのALSの機能低下を抑制する作用があります。 もともと点滴製剤のみでしたが、経口薬が登場し、投薬しやすくなりました。
リハビリテーション
リハビリテーションは通常失われた機能を取り戻す意味で用いられます。しかし、ALSなどの進行性の疾患でもリハビリテーションなどの運動療法や言語聴覚療法は極めて重要です。残された機能を少しでも改善したり、維持したりできるようにリハビリテーションを行います。四肢の運動機能のみならず、飲み込みや呼吸機能においてもリハビリテーションは効果を示します。ただし、負荷をかけすぎるとかえってALSが進行することもあります。リハビリテーション翌日に筋肉痛などの症状がある場合は、強度が強すぎるので負荷を調整します。
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)になりやすい人」についてよくある質問
ここまでALSになりやすい人などを紹介しました。ここでは「ALSになりやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ALSになりやすい人の職業はありますか?
神宮 隆臣 医師
コンタクトスポーツの職業選手など頭部外傷を多く受傷する可能性がある方は多いといわれます。しかし、頭部外傷とALSの関連は一定した意見がなく、慎重な判断が必要です。
ALSの予防法について教えてください。
神宮 隆臣 医師
残念ながら、ALSの原因は分かっておらず、正確な予防法はありません。発症に関わる因子の中で、性別や年齢はどうしようもありません。現時点でわかっている予防方法としては、喫煙者が禁煙することと、非喫煙者は今後喫煙しないようにすることが挙げられます。
編集部まとめ
ALSは進行性の神経難病のひとつです。いまだに根本的な原因は分かっていません。それでも、原因を解明しようと世界中で研究が行われています。今回の内容が少しでも筋萎縮性側索硬化症の理解に役立てば幸いです。
※この記事はメディカルドックにて【「ALS(筋萎縮性側索硬化症)になりやすい人」の特徴はご存知ですか?医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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