
写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会HP
奈良県橿原市の遺跡を含む飛鳥時代の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都」が、7月26日(日)に韓国・釜山にて開かれた第48回世界遺産委員会で、世界文化遺産への登録が決定した。
「飛鳥・藤原の宮都」が国内27件目の世界遺産に決定
「飛鳥・藤原の宮都」は、橿原市・桜井市・明日香村にまたがる19の構成資産で構成される。国内の世界文化遺産としては2024年の「佐渡島の金山」に続き22件目、自然遺産を含めると国内27件目の世界遺産となり、奈良県内の世界遺産としては4件目となる。橿原市としては、市制70周年の節目に、日本の国家形成の原点が国際的に認められた。
橿原市内では4箇所が登録
橿原市内では、「藤原宮跡」をはじめ、「菖蒲池古墳」「本薬師寺跡」「大官大寺跡」の4箇所が登録された。

写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会HP
橿原市醍醐町・高殿町・別所町にある「藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)」は、約1300年前、三代の天皇が治めた都・藤原京の中心に位置した宮殿跡。大極殿や内裏が立ち並び、現代の皇居・国会・霞ヶ関を兼ね備えた規模を誇り、その構造は後の平城京・平安京へと受け継がれた。

写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会HP
橿原市菖蒲町の「菖蒲池古墳(しょうぶいけこふん)」は、橿原市南東部に位置する国史跡。2010年の発掘調査で一辺約30メートル、二段築盛の方墳と判明。横穴式石室の玄室内を柵越しに現地で見学できる、貴重な体験型の古墳史跡。

写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会HP
橿原市城殿町の「本薬師寺跡(もとやくしじあと)」は、奈良市西の京・薬師寺の前身寺院。天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願い、天武9年(680年)に建立に着手、遺志を継いだ持統天皇が完成させた。現在は小堂が残るのみで、金堂の礎石や東西両塔跡が今に伝わる。

写真提供:世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会HP
橿原市南浦町の「大官大寺跡(だいかんだいじあと)」は、飛鳥・藤原地域最大の古代寺院。現在は香具山南麓の水田に碑が残るのみで、伽藍のほとんどは明日香村に位置する。明日香村小山と橿原市南浦町にまたがる、かつての壮大な寺院の面影を伝える史跡だ。
