SNSで急増する「AI生成イラスト」のアイコン。ジブリ風ブームの影で広がる違和感
LINEやX(旧Twitter)などのSNSで、自身のプロフィール画像に「AI生成イラスト」を設定する人が増えています。アプリで簡単に自画像や写真をアニメ調へ変換できる手軽さがウケている一方、ネット上では「不自然で苦手」「詐欺アカウントのイメージがある」「著作権的に微妙」といった否定的な声も相次ぎ、議論となっています。今回は、SNSの“AI生成イラストアイコン”に対する賛否の理由と、背景に潜む懸念点について詳しくご紹介します。
背景にあるのは、生成AI技術の急速な進化と普及です。専用アプリや生成AIツールの「ChatGPT」などに自身の顔写真を読み込ませるだけで、誰でも簡単にクオリティの高いイラストを作成できるようになりました。
特に、スタジオジブリのアニメーション作品をほうふつとさせる繊細なタッチや絵柄に変換するスタイルは大きなブームとなりました。しかし、その一方で「他人の描いたイラストや著作物の作風を無断で学習しているのではないか」「劣化版のジブリのように見えて素直に喜べない」など、権利面やクオリティ面での不満や疑問を口にする声も少なくありません。

「詐欺師っぽさ」や「絵の不自然さ」? 反対派が抱く拒否感とリスク
ネット上で「AIイラストアイコン」に対して拒否感やネガティブな印象を抱く人々からは、以下のような具体的な理由が挙げられています。
第一に挙げられるのが「絵柄の不自然さ」です。AI生成独特のツルツルとした質感や、目元・指先などの細部における特有の違和感に対し、「なんとなく不気味に感じてしまう」という声が存在します。
第二に「セキュリティや権利侵害への懸念」です。昨今、声優業界で「無断生成AI」に対する規制やガイドライン作成を求める声が大きく報じられ話題となりましたが、画像分野においても同様の懸念が広がっています。自分の顔写真をアップロードすることによる個人情報の流出やディープフェイクへの悪用リスクに加え、他人の著作物やイラストを無断学習した生成物を使用することへのモラル面での不安が指摘されています。
さらに決定的なのが「投資詐欺やSNSスパムのアカウントで多用されている」というイメージです。ロマンス詐欺や投資勧誘を行う不審なアカウントがAI生成された美しい人物アイコンを設定しているケースが多いため、「AIアイコンというだけで警戒してしまう」「詐欺師が利用しているような印象を受ける」といった実害に近い警戒感が広がっています。


