初めて息子たちの学年が主体となった試合で筆者が見たある男の子の意外な一面は、私の思い込みを覆しただけでなく、ずっと距離を感じていたママとの関係まで変えてくれたのです。
距離の縮め方が分からなかった
息子と同じ野球チームのA君は、いつもふざけているように見えて、どこか本気度が伝わってこない男の子でした。
A君のママとも、なんとなく壁を感じていました。同じ学年の親同士、仲良くなれたらと思いながら、どう接していいのか分からないまま時間だけが過ぎていたのです。
痛みの中で見せた11球の粘り
そんなある日、息子たちの学年が初めて主体となる試合がありました。
試合中、打席に立ったA君の指にファウルボールが直撃しました。
かなり痛そうな様子でしたが、彼が交代すればメンバーが足りず不戦敗になってしまう状況。
監督も親もなんとか踏ん張ってほしいと願っていました。
A君自身も、それを分かっていたのだと思います。
彼は、「さあ来い!」と大声を張り上げ、自分を奮い立たせるように打席へ立ち続けました。何度もファウルで粘り、実に11球。最後は三振に倒れ、ベンチに戻った時には堪えきれず大号泣。
打球があたった指は皮が酷くめくれ上がっていたのです。
相当痛かったであろう中での頑張りに、私は強く胸を打たれました。

