母とのトラブルから学んだ適切な距離感
実は、母は昔から気分によって言うことがコロコロ変わる性格でした。幼いころから直前で予定を覆されては振り回されてきましたが、大人になってからはそうしたことも減っていたため、すっかり安心していたのです。
久しぶりに直前で話を覆されたショックは大きかったものの、私は確認のために母へ電話をかけ、「すぐに6万円は用意できないので、今回は行くのをやめておきます」と伝えました。すると母は怒るどころか、「あ、そう! じゃあそのほうがいいわね!」と、電話越しに笑顔が目に浮かぶほど軽い調子で承諾したのです。あれほど毎日のように帰省を求めていたにもかかわらず、あまりにあっさりとした反応に拍子抜けしてしまいました。
結局、その帰省は取りやめとなり、起きてきた子どもたちに事情を説明しても残念がる様子はなく、その日は家でのんびり過ごすことに。その後も母の考えが変わることはなく、私は実家へ泊まるのをやめました。
ただ、私を心配し大切にしてくれる祖父母や父には娘たちを会わせたいため、現在は平日に休みをとり、子どもたちを連れて日帰りで顔を見せに行っています。母に直接連絡するとまた大騒ぎになるため、事前に実家の固定電話で祖母に伝えるのがお決まりです。母は不満げですが、お互いが気持ちよく過ごすための妥協点として落ち着きました。
家族だからといって相手の希望を優先し続ける必要はありません。出発当日の朝4時に届いた1通のLINEは、私に適切な距離感の大切さを教えてくれた帰省トラブルでした。
著者:小川さきえ/30代女性。2021年生まれと2025年生まれの娘、夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅で仕事に取り組んでいる。癖が強い実母との距離感に毎回悩まされている。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)

