
物価の高騰で家計の不安が続く中、食材を最後までおいしく使い切るには、冷蔵庫の正しい管理は必要不可欠。食材を探すのに苦労したり、期限切れや、腐らせてむだにしたりしないよう、冷蔵庫収納のプロ・福田かずみさんに、上手な使い切りテクニックを教わりました。

教えてくれたのは▷福田かずみさん
冷蔵庫収納家、食品ロス削減アドバイザー。美しい冷蔵庫を保つ収納テクニックが人気で、テレビや雑誌、講演などで幅広く活躍中。家庭の冷蔵庫から食料廃棄をなくす活動も。公式サイト「美人冷蔵庫LIFE」

使い切り上手の3つのルール
1.使いかけ食材の定位置をつくる食材の廃棄をなくすには、冷蔵室、野菜室、冷凍室それぞれに、使いかけで早めに使い切りたいものをまとめておくことが肝心。「ほかの食材と交ざらないように、すぐ目につく場所に定位置をつくること。ここから献立を考えれば、無理なく食材を使い切れます」
2.整理や掃除をする日を決める
毎日使う冷蔵庫は、気がつくとごちゃごちゃになったり、汚れがついたりするもの。「『毎月1日』『月初の日曜日』『まとめ買いをする前の日』など、覚えやすい日を冷蔵庫全体の整理と掃除をする日を決めておくと、習慣にしやすくなります」
3.キレイな冷蔵庫の写真を撮影して共有
「冷蔵庫の中は見慣れてくると、散らかりや汚れに気づきにくくなりがち」と福田さん。「ありのままを"見える化"するために、整理をする前と、キレイに整えたあとの2回、写真を撮ります。整えたあとの写真は冷蔵庫の扉に張り、キレイな状態を意識しましょう」

整えた冷蔵庫を"見える化"すると家族とも共有できるし、忙しくてぐちゃぐちゃになってもすぐ整えられます!by 福田さん
【冷蔵庫】定番品の定位置決めと棚別の賞味期限分けが大事!
棚、ドアポケット、チルドルームと、場所ごとに収納方法が異なる冷蔵室。「家庭によって食材の種類や量はさまざまですが、毎日食べる定番品が決まっている家庭も多いはず。まずはその定位置をつくって、棚によって期限を分けておくだけでも、食品ロスはグッと減らせます」
■上の棚には期限が長いもの、目線の高さから下の棚には、期限が近づいているものを入れる

賞味期限は、おいしさの目安。「見えにくい上の段は、期限が長いものだけを置く場所に。期限が近づいたら下の棚に移動させます。定番品はローリングストックができていれば、どこでもOK。作り置きや開封ずみ食材も、目線の高さから下に置いて視界に入りやすくすることで、"早く食べよう"と意識しやすくなります」
■開封ずみの食材は専用のトレイにまとめ、ここから献立を考える

開封ずみの食材や、たまにしか使わない調味料は忘れがちなので、賞味期限内であっても早めに食べ切ることが大事。「トレイなどを使って棚の下の段に定位置をつくっておきます。毎日の献立に迷ったときも、まずはここにある食材を使って作れるメニューにすると決めておくと、考える手間も減り、むだなくおいしく、上手に使い切れます」
■ドアポケットのたまにしか使わないものは開封日を記入して

マヨネーズやソースなど頻繁に使うものは大丈夫ですが、たまにしか使わない調味料は期限切れで廃棄しがち。「目立つ色のマスキングテープに開封日を記入し、容器のよく見える位置に張ることで、早く食べようと意識しやすくなります。そのほかのボトル類もラベルを正面に向けるひと手間で、期限切れを気にかけるきっかけに」
■卵や納豆など、定番品はケースやラベルなどでほかのものと交ざらないよう収納


卵や納豆、ヨーグルトなど、なくなってもまた必ず買ってくる定番品。「必要な量が入るケースで棚に定位置をつくり、ケースごと引き出す収納にすると、取り出しやすく在庫も一目で分かります。買い物後にしまうのもラク。ケースを使うと収納量が減るので気になる人は、品目を書いたラベルを置き場に張るだけでもOK」
■イレギュラーなものもすぐしまえるように、余白をつくっておくと◎

余ったおかずを一時的に保存したいときや、買い物から帰ってすぐ、イレギュラーな食材をサッとしまえるように、冷蔵室には余白があると便利。「賞味期限が短いものを入れておきたい下の段がおすすめ。ここは食材の出し入れがいちばん多い場所なので、ふだんから意識してあけておくと、より使いやすい冷蔵室に」

