「親子でおもしろがる」という魔法
今でこそ地方公務員として働く私ですが、教育者を志し、英語の先生の資格を取った身です。けれども、我が家では、親が勉強を強制することはなく、それどころか、日常生活で交わす会話のなかで「勉強」という単語が出てくることはほとんどありません。息子にとって学ぶことは好きなことや得意なことを追求することであり、遊びの延長なのだと感じています。たまにさせていただく講演などでそう話すと、「我が子が陽生くんみたいな子だったら苦労はない」などと言われることもあります。
では、息子が特別なのでしょうか?
私は、そうではないと思います。もちろん、いわゆる「学校の勉強」については、得意不得意がそれぞれあるでしょう。けれども、もともと人間、特に子どもには好奇心があり、学ぶ楽しみを見出す生き物だと思っています。
息子と過ごすなかで、私が一番大事だと感じていることは、いたってシンプル。「親子でおもしろがる」ということです。何じゃそりゃ、と思いますか? 私は、息子と向き合うなかで、「それはおもしろい!」「めっちゃいいやん」「そんな考えがあったかぁ!」と感じるままに声を上げ、息子がうれしそうな時は「いえーい!」と思いっきり体をのけぞらせる。そんな、お笑い芸人ばりのリアクションを大切にしてきました。
リアクションで子どもが自走する!?
親といえば、「子どもに何かを教え、導くものだ」と思っていませんか?
もちろん、親ですから、そういう指導的な側面はあります。道路に飛び出してはいけないとか、嘘をついてはいけないとか……。命にかかわるようなことや、社会生活を営む上でのルールなど、親が子どもに教えていくことはあります。
でも、それは親の役割の「1割」に過ぎないと私は思うのです。
そして、残りの「9割」が、子どもが発する言葉や行動にどう反応するか。つまり「リアクション」です。9割というのは、決して大袈裟な数字ではありません。親のリアクション次第で、子どもは勝手に自走し始めます。
なぜなら、どの子どもの中にも、元々すさまじい「やる気」が眠っているからです。
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みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割
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※本記事は、『みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割』<著:大森治幸、大森陽生/新潮社>より抜粋・再編集して作成しました。
