毎日の献立作りの助けになる、現代のおそうざいレシピ
今回ご紹介するのは、『稲田俊輔のおそうざい十二カ月 旬を味わう一汁三菜』(暮しの手帖社)。本書は、雑誌『暮しの手帖』誌上で人気を集めた連載を書籍化したものです。
本書が生まれるきっかけになったのは、1969年に刊行され、今も読み継がれるロングセラー『おそうざい十二カ月』(小島信平・暮しの手帖編集部 著)。この本の精神はそのままに、料理人の稲田俊輔さんが現代にの暮らしに合わせて、おそうざいのレシピをアップデートしました。
稲田さんの考える一汁三菜とは
一汁三菜は、和食の献立の基本形ともいえるスタイル。焼きもの、煮もの、向付、汁もの、ご飯という構成で成り立っています。日々の献立作りでもこの構成をなんとなく意識すると、自然とバランスよく、食べていて満足感のある食卓になります。
とはいっても、形式にとらわれすぎる必要はありません。「その日その時、一番食べたいものを食べる」ことが一番大事だと、本の中で稲田さんも話しています。
一汁三菜をより楽しむために、稲田さんが考えた本書のレシピには、いくつかの特徴があります。本書の中から抜粋してご紹介します。
一品ずつはとても簡単鍋に材料を入れて火にかけるだけの煮ものや、お椀に具を入れて湯を注ぐだけの汁ものなど、少ない手順で完成するレシピばかり。一汁三菜と聞くと品数が多くハードルが高く感じますが、一つひとつのレシピを見ると、その手軽さにきっと驚くはず。「これなら作れそう」というレシピがたくさん揃っています。
基本の調味料で作れる塩、米酢、しょう油、みそなど、家にある基本的な調味料で作れるおかずばかり。本書のレシピのために、新しく調味料を買い足す必要はほとんどないでしょう。
現代のキッチンに合わせてアップデート現代の食材に合わせて手間を省いたり、便利な道具を使ったりしながら、昔ながらのおそうざいの良さを残しつつ、今のキッチンでも作りやすく整えられています。
たとえば、調味料の計量。デジタルスケールに鍋をのせて量りながら加えていけば、正確な量を簡単に入れられますし、大サジ小サジなどの洗いものも減らせます。
本書のレシピは分量をグラムと大サジ・小サジの両方で表記されていますので、デジタルスケールをお持ちの方はぜひグラム表記での計量を試してみてください。

