高校時代に「20回以上の性被害」訴え、「いじめ」認定でも残る疑問…再調査にも不信募る

高校時代に「20回以上の性被害」訴え、「いじめ」認定でも残る疑問…再調査にも不信募る

●前回の調査では委員構成にも疑問

マユさんの両親は、ユタカさんや、LINEのスクショを受け取ったとされる元生徒への聞き取りが十分ではなかったことなどとして、県へ再調査を求めた。

両親は、前回の調査では、委員の構成にも疑問があったとしている。

「調査委員は大学教授や弁護士、公認心理師でしたが、顔合わせもないまま聞き取りが始まろうとしていました。

しかも、交際相手の親と同僚と思われる公認心理師や、高校の関係者である弁護士もいました。そのため、委員の入れ替えを求めました」(母親)

マユさんへの聞き取りについても、「この人なら話せる」と思える委員との事前面会を求めたが、実現しなかったという。

「娘に聞き取りをするなら、まず面会させてほしいと伝えました。しかし、その委員が初めて姿を見せたのは、報告書を受け取りに行った日でした。最終的には押し切られてしまいました」(母親)

県は6月30日、第三者委員会による再調査を開始した。

しかし、母親は、その事実を記者から初めて知らされたという。

「再調査決定の理由も聞かされていません。スケジュールや聞き取りの方法などについても連絡はなく、『第1回委員会を開催します』という連絡だけでした」(母親)

●両親は県に抗議文を出した

両親は6月29日、調査委員の第三者性や公平中立性、利益相反の確認方法が不明だとして、県に抗議文書を提出した。

一見勝之知事は7月2日の定例会見で「なかなか連絡がつかなかったということで、その後、郵送で連絡をしたところ、回答があった。誤解は解けるんじゃないか」と述べた。

これに対し、母親は「連絡がつかなかったことを問題にしているのではなく、説明がないと言っているだけです」と話す。

その後、県からは、報道が先行したことを詫びる回答が届いた。

抗議文書で指摘した委員の第三者性については、「関係者との利害関係が確認されるなど、第三者性に疑義が判明した場合は、委員から除外するなど適切な対応をおこないます」と説明されたという。

一方、県が当初の文書で示していた、7月中の委員長との打ち合わせについては、その後の回答に記載がなかった。

両親は、調査の進め方や委員の選任について、十分な説明をしたうえで再調査を進めるよう求めている。

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