男性がおごった方がうまくいくこともある
一方で、男性が気を利かせておごった方がよいケースもあります。例えば、男性側が強く誘った場合、男性が高めの店を指定した場合、女性が遠方から来ている場合、あるいは、初デートで「また会いたい」というリピート好意をきちんと伝えたい場合です。
リュウジさん(33歳、仮名)は、気になる女性を自分から誘い、評価がいい、お値段高めのイタリアンを予約しました。ところが、会計時に「じゃあ半分で」と言ったところ、素直に支払いはできましたが、次のデートにつながらなかったそうです。
リュウジさんは「今どき、割り勘が普通だと思っていた」と言いました。しかし、その店を選んだのは彼。相手に事前に予算の相談もしていませんでした。つまり、デートの設計権は彼にあったのに、支払いの場面だけ急に対等に戻したのです。
これは女性側から見ると、「えええ? こんな高い店選んどいて、払ってくれないの? 自分のペースに乗せられたのに、最後だけ割り勘?」と感じやすいです。
リュウジさんには、「おごるかどうか」より先に、「誘った側として相手に負担ではないか」を考えてくださいと伝えました。
例えば、「今日は僕が誘ったから出すね」「次にお茶することがあったら、そのときお願いしていい?」と言えば、同じ支払いでも印象はまったく変わります。女性は高級店に連れて行かれたいのではなく、「自分の気持ち、過ごす時間を大切に扱われている」と感じたいのです。
「男女対等」と「気遣い」は別もの
「男女対等時代よ。どんなときも割り勘でしょ」という意見もあります。その考え自体は間違っていません。女性がフルタイムで働き、収入を得て、自分の人生を自分で選ぶ時代です。「デート代を男性が負担するのが当然」という価値観はかなり古いですが、平等とは、相手への気遣いを省略することではありません。
店選びは自分の趣味、会話も自分中心、会計だけきっちり半分…。これでは平等ではなく、単なる独りよがりの省エネ恋愛です。女性側も「男性の方が当然おごってよ」と最初から決めつけていると、相手を財布として見ている印象になります。これもまた、令和の恋愛では危険です。
「女性の方がデートの時のメークや、お洋服やヘアにお金かけるんだから、食事代くらい出してよ」という意見も聞きますが、男性も身だしなみにお金をかけているケースがあり、一概には言えません。
対等な関係とは、2人の収入、年齢、誘った経緯、店の価格帯、その日の状況を見ながら、お互いが納得できる形を築いていくことです。
