『緑内障』の治療法をご存じですか? 点眼・レーザー・手術の3つの選択肢を医師が解説

『緑内障』の治療法をご存じですか? 点眼・レーザー・手術の3つの選択肢を医師が解説

緑内障手術の種類と特徴

緑内障手術の種類と特徴

編集部

線維柱帯切除術には、どのような特徴があるのでしょうか?

白戸先生

眼圧をしっかり下げられる一方で、術後は眼圧を安定させるための管理が求められます。眼球マッサージやレーザーによる縫合糸切断など、術後のメンテナンスを行いながら経過を見ます。

編集部

インプラントを使った手術もあると聞いたことがあります。

白戸先生

「緑内障治療用インプラント挿入術」では、房水を流すための小さなインプラントを留置し、眼内から結膜下へ房水を流すバイパスを作ります。線維柱帯切除術と比べて房水の流れを安定させやすく、術後の急激な低眼圧や高眼圧を抑えられる点が特徴です。

編集部

白内障手術と同時に行う治療もあるのでしょうか?

白戸先生

あります。「水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術」では、白内障手術と同時に小さなインプラントを線維柱帯へ留置し、房水を流れやすくすることで眼圧の低下を図ります。眼圧下降のメカニズムとしてはSLTと同様です。ほかの手術と比べると眼圧下降効果は穏やかですが、侵襲(しんしゅう/体への負担)が少ない方法です。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

白戸先生

これまで述べてきたように、緑内障は治癒を目指せず、放置すると失明に至る可能性のある病気です。40歳以上の日本人の約5%が罹患(りかん)しており、失明原因の第1位とされています。失明を防ぐためには、眼圧を下げて視神経への負担を抑え、病気の進行を止める必要があります。近年は点眼治療、レーザー治療、手術に至るまで多彩な選択肢があり、患者さん一人ひとりに合った治療法を選べます。早期に診断され、適切な治療を継続すれば、長期にわたって不自由のない視覚を保てる可能性があります。まだ緑内障の検査を受けていない人は、一度受診することをおすすめします。

編集部まとめ

緑内障は、一度進行すると元に戻せない病気ですが、早期発見と適切な治療によって進行を抑えられます。治療には点眼だけでなく、レーザー治療や手術などさまざまな選択肢があり、病状に応じて検討されます。自覚症状がなくても、定期的に眼科で検査を受けましょう。

配信元: Medical DOC

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