巨匠監督が手掛けた父子初共演作
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『徹子の部屋』では場面写真が紹介され、それを見た黒柳が「これ、あなたなの? 随分顔違って見えますよね」とコメントしていた。確かにメガネをかけたビジュアルのカットはパッと見て、寛一郎だとわからない。寛一郎は革命集団のメンバー役で出演した。
映画冒頭、寛一郎演じる古田大次郎が走る。場面と場面の間に走るカットが挿入され、初々しいデビューの躍動感があった。寛一郎のデビュー演技を演出したのは、巨匠・瀬々敬久監督だが、もう1人の巨匠・阪本順治監督は、佐藤浩市と寛一郎の父子初共演作を手掛けた。
2020年公開の『一度も撃ってません』だ。阪本組常連俳優である石橋蓮司が、主人公の老作家を演じ、佐藤と寛一郎がそれぞれ出版社の担当編集者役(上司と部下)を演じた。
序盤の場面で、寛一郎演じる五木要が上司の児玉道夫(佐藤浩市)を「部長」と呼んで立ち上がり、興奮気味に駆け寄る。
寛一郎の背中から回り込むカメラが、父子の初共演をばっちり捉えるその瞬間、観客はそこに映る2人が紛れもない父子であることを一時忘れ、俳優同士の純粋な共演に感動したのだった。
<文/加賀谷健>
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【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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