高校野球、どうなる7イニング制 論議はヒートアップの予感 夏の甲子園5日に開幕

高校野球、どうなる7イニング制 論議はヒートアップの予感 夏の甲子園5日に開幕

全国高校野球選手権は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場を舞台に5日に開幕する。熱戦のスタートを翌日に控えた4日、早ければ2028年からの導入が検討されている7イニング制についての報道が相次いだ。報道を受けてSNSでも意見が百出。高校野球の長い歴史を変える可能性がある7イニング制論議は、夏の甲子園大会の期間中、激しく燃え上がりそうだ。

日本高校野球連盟(高野連)の「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」は昨年12月、「2028年の第100回選抜大会をめどに」すべての公式戦で7イニング制を採用することが望ましい、との最終報告書をまとめた。眼目は暑熱対策だ。近年の日本の夏は、酷暑化が深刻で、選手や審判員の健康、安全を守ることが急務となっている。

加盟校の70%超が7イニング制に反対

選手の健康を守ることに反対する人は皆無だろうが、その最適解が7イニング制なのかという点で、現場やファンの理解を十分に得られていないのが現状だろう。そもそも、9回を7回にする案に対する反発は根強い。大阪桐蔭の西谷浩一監督は5月に行われた7イニング制導入に関する意見交換会で断固反対の立場を表明した。高野連が行い、昨年12月に公表した加盟校へのアンケートでも、反対が70.1%(賛成20.8%)を占めた。

桑田真澄氏、田中将大投手も反対

4日の報道からは、こうした雰囲気を反映した記事が目立った。PL学園(大阪)のエースとして春夏5度の甲子園出場を果たし、1、3年時の夏に優勝した桑田真澄氏(オイシックス新潟CBO)は、朝日新聞のインタビューで「7イニング制だけは反対です」と強調。「野球は七、八、九回の終盤でドラマが生まれておもしろいんです」。スポーツニッポンの取材に対しても「高校野球が積み重ねてきた歴史との連続性が失われます」と反対の姿勢を示した。

また、駒大苫小牧高(南北海道)2年夏に優勝、3年夏は準優勝を果たした巨人・田中将大投手も「野球は9回。そこを動かすのはどうなのでしょうか」と指摘。スポニチ紙上では「7回制はない」としている。

高校野球で伝説的な活躍を見せた両者の意見を掲載した記事は、Xなどで幅広く引用されている。

7イニング制に移行した場合の主な問題点としては

・選手のプレー機会の減少

・控え選手の出場機会の減少

・確実に勝利するためのスモールベースボール化が加速する懸念

・終盤の逆転というドラマ性の減少

・過去の記録との連続性の断絶

などが挙げられる。

仮に7イニング制になったとしても、開催場所、開催期間が変わらなければ、炎天下の酷暑の中でプレーすることに変わりはなく、本質的な問題解決にならないとの意見は多い。

配信元: iza!

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