少しずつ習得してきて……
そして、今度はもう片端を縫っていきます。布をしっかり張って、右手に持った針が上を向いたら左手に持った布を下に、針が下を向いたら布を上にあげる、とおばあちゃんがコツを伝授。そのうちえーくんさんは「親指の使い方が大事なんだ」と気が付き、左手の親指と人差し指でしっかり布をつまんで上げ下げしながらリズミカルに縫っていきました。
しかし、まだおばあちゃんのようにはいかず、途中で「ケガした」と右手の親指を向けます。どうやら針で刺してしまったようで、「やっぱりケガしました」とおばあちゃんも愛情のこもった声で言いました。
やっと完成した2枚の布巾
ついに両端を縫い終わり、糸始末をして布巾を完成させたえーくんさん。「これで食器を拭く布巾できあがり」と畳むと、おばあちゃんが「ほら、おばあちゃんのも合わせて2枚」と縫った布巾を重ね、持って帰って洗うようにと言います。えーくんさんは、「はあ、疲れたあ」と充実感あふれる声を漏らしました。
最後におばあちゃんは「さらしの布巾はね、いっぱい作っとって、使ったたんびにもう、あれしてまとめて洗って、日光に干して使えば、これが1番。経済的にも」と教えてくれました。こうして仕事が終わったあとは、おばあちゃんと孫で少しゆっくり過ごしたようです。
自宅に帰宅したえーくんさんは、「きれいに縫えるように自分で練習してみます」とこれからの目標を立てました。布巾はいろいろ持っていてどれも良さがあるとのことですが、おばあちゃんにもらったさらしの布巾がいま1番のお気に入りなのだそう。毛羽が全く出ず、真っ白で清潔感があり、吸水性も問題なく、乾きやすいのだと伝えました。

