もし後戻りしてしまったら? 再矯正の選択肢と歯科医院選びのポイント
編集部
「後戻りしてきたかも」と気付いた場合、まずどうすればよいのでしょうか?
石川先生
まずは、矯正治療を受けた歯科医院に相談することをお勧めします。できるだけ早く相談するのがポイントです。歯の動きが小さいうちのほうが対処もしやすく、簡単な方法で元の状態に戻せることもあります。一方で、後戻りが大きく進んでいる場合は、部分的な再矯正や全体的な再治療が必要になる場合もあるため注意が必要です。
編集部
再矯正が必要になった場合、治療期間や費用はどのくらいかかりますか?
石川先生
治療期間や費用は、後戻りの程度や相談するタイミングによって大きく変わります。治療を終えてから比較的すぐのタイミングであれば、短期間で終わることが多いです。一方、治療から何年も経ち、歯が大きく動いてしまった場合は、後戻りの程度によっては、初回の矯正治療と同程度の期間や費用が必要になることもあります。なお、歯科医院によっては再治療の保証制度を設けている場合もあるため、制度の有無を確認しておくと安心です。
編集部
後戻りリスクを抑えるために、矯正治療における歯科医院選びで重視すべきポイントを教えてください。
石川先生
「治療のメリットだけでなく、デメリットもしっかり伝えてくれる歯科医師を選ぶこと」が大切です。くわえて、「一つの治療方針だけでなく、さまざまな選択肢を提示してくれるか」も重要なポイントとなります。さらに、相談しやすい歯科医師であるかどうかも、何か気になることがあったとき、すぐに対応してもらえる安心感につながります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
石川先生
矯正治療というと、「歯を動かしている期間だけが治療」だと思われている人が多いかもしれません。しかし、実際は、歯が並び終わったら終わりではなく、その後の保定期間も含めて矯正治療です。歯が並んだことで満足するのではなく、保定までしっかり取り組むことで、美しくよい状態の歯並びを長く維持できます。ぜひ、保定期間も前向きに取り組んでいきましょう。
編集部まとめ
矯正治療後の「後戻り」は装置の種類で決まるものではなく、治療後の保定期間の過ごし方や日常の習慣に大きく左右されることが分かりました。後戻りを防ぐカギは、リテーナーを正しく使い続けることと、口呼吸や舌の癖など歯並びを乱す習慣に気を配ることです。もし、治療後に気になる変化を感じたら、自己判断せず早めに治療を受けた歯科医院へ相談しましょう。

