バセドウ病についてよくある質問

バセドウ病は治る病気ですか?
バセドウ病は適切な治療によって症状や検査値が正常化し、寛解と呼ばれる状態を目指せる病気です。特に抗甲状腺薬による治療では、一定期間治療を続けた後に薬を中止できるケースもあります。ただし、自己免疫異常そのものが完全になくなるとは限らないため、完治と判断せず長期的な経過観察が必要になる場合があります。薬物療法で十分な効果が得られない場合や再発を繰り返す場合には、放射性ヨウ素内用療法や手術療法が選択されることもあります。
バセドウ病は再発することがありますか?
バセドウ病は再発する場合がある病気です。特に薬物療法で寛解した場合でも、その後に甲状腺機能が再び亢進する場合があります。そのため、治療終了後も定期的な血液検査を受けることが大切です。また、妊娠・出産後は免疫バランスの変化により再燃する場合があり、出産後の動悸や体重減少などの症状は注意が必要です。再発の早期発見のためにも、自己判断で通院を中断せず、医師の指示に従って経過観察を続けましょう。
バセドウ病は何科を受診すればよいですか?
バセドウ病が疑われる場合は、内分泌内科や甲状腺内科の受診が推奨されます。これらの診療科では甲状腺ホルモンや自己抗体の検査、超音波検査などを行い、診断から治療まで一貫して対応できます。近くに専門外来がない場合は、まず一般内科を受診しても問題ありません。必要に応じて甲状腺内科を紹介してもらうことができます。眼球突出や複視などの眼症状がある場合は、眼科と連携して治療を行うこともあります。
妊娠や出産に影響はありますか?
バセドウ病があっても、甲状腺機能を適切にコントロールできていれば妊娠・出産は可能です。一方で、甲状腺機能が亢進したまま妊娠すると、母体の心不全や妊娠高血圧症候群、流産、早産、胎児の発育不全などのリスクが高まることがあります。また、一部の抗甲状腺薬は妊娠初期に使用を避けるべき場合があるため、妊娠を希望している場合や妊娠が判明した場合は早めに主治医へ相談しましょう。
参照:
『甲状腺とその病気』(岐阜赤十字病院)
『バセドウ病』(国立国際医療センター)
編集部まとめ

バセドウ病は、自己免疫の異常によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。動悸や手の震え、発汗増加、体重減少などの症状が現れ、進行すると不整脈や心不全などの重篤な合併症につながることがあります。
また、妊娠や出産を希望する場合でも、甲状腺機能を適切にコントロールできていれば妊娠・出産は可能です。動悸や体重減少、手の震えなど気になる症状がある場合は、早めに内分泌内科や甲状腺内科を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
参考文献
『甲状腺疾患診断ガイドライン2024』(日本甲状腺学会)
『甲状腺機能亢進症・別名:バセドウ病』(慶應義塾大学病院)
『小児期発症バセドウ病診療のガイドライン2016』(日本小児内分泌学会)
『甲状腺とその病気』(岐阜赤十字病院)
『バセドウ病』(国立国際医療センター)
『バセドウ病』(日本内分泌学会)
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