スポーツを続けたいひとの新しい選択肢
編集部
膝の痛みに対しては、どのような治療法がありますか?
藤間先生
運動療法やリハビリテーション、薬物療法、注射治療などが一般的で、近年は再生医療なども選択肢となっています。状態によっては手術を検討することもあります。どの治療を選択するかは、原因や症状の程度、個々の目標によって異なります。
編集部
再生医療とはどのような治療ですか?
藤間先生
再生医療は、患者さん自身の血液や細胞を利用し、本来備わっている修復力を活用する治療です。PRP療法や幹細胞治療などがあり、手術を避けたいひとや、趣味やスポーツを続けたいひとにとって選択肢となる可能性があります。ただし、目指す競技レベルによって適応や治療目標は異なります。
編集部
再生医療を検討する際に、知っておいたほうがよいことはありますか?
藤間先生
再生医療はすべてのひと、すべての疾患に適しているわけではなく、症状や損傷の程度によって適応を判断する必要があります。また、現在は保険適用でないため自由診療となります。保険診療と比べると費用は治療法によって幅があり(十数万〜数百万円程度)、期待できる効果や限界について十分な説明を受けた上で検討することが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
藤間先生
再生医療は近年、体に負担の少ない治療として目覚ましい進歩を遂げています。ただし、損傷の種類によって適応や期待できる効果は異なり、患者さんの病態や治療目標に応じて正しく行う必要があります。例えば、靱帯損傷の場合、細胞治療によって不安定性が解消されるわけではなく、再受傷すると大きなけがになるかもしれません。半月板損傷も、タイプや治療目標によっては、手術が勧められることもあります。まずは正しく診断を受けた上で治療法を選択してください。
編集部まとめ
スポーツ中の膝の痛みは、使いすぎによる一時的な症状と思われがちですが、半月板損傷や軟骨損傷などが隠れていることもあります。我慢できる程度の痛みであっても、繰り返したり長引いたりする場合は注意が必要です。大切なのは痛みを我慢して運動を続けることではなく、原因を把握した上で適切に対処することです。膝の痛みで悩んでいるひとは、一度整形外科などに相談してみてはいかがでしょうか?

