「病院に行くのは気が引ける」「忙しくてなかなか受診する時間がない」――そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
そんな中、エスエス製薬は2026年7月31日より、ED治療薬として初めて処方箋なしで購入できるようになった「シアリス」を先行発売しました(全国での販売は8月31日から)。あわせてアリナミン製薬からも、体内時計を整えて自然な眠りへ導く睡眠改善薬「ロゼレムS」が登場するなど、身近な薬局で手に入る「スイッチOTC」の選択肢が広がっています。今回は、発表内容の詳細とスイッチOTCについて、村上先生に伺いました。

監修医師:
村上 知彦(薬院ひ尿器科医院)
長崎大学医学部医学科 卒業 / 九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て現在は医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務 / 専門は泌尿器科
エスエス製薬・アリナミン製薬が発表した内容とは?
編集部
エスエス製薬・アリナミン製薬が発表した内容について教えてください。
村上先生
医師の処方箋がなくても薬局で購入できる「スイッチOTC」の分野で、注目の新商品が相次いで登場しています。エスエス製薬が2026年7月31日から先行発売するED治療薬「シアリス」は、処方箋なしで購入できるED治療薬としては日本で初めてとなり、多くの人にとって購入のハードルが下がることが期待されます。あわせて、アリナミン製薬からは睡眠改善薬「ロゼレムS」も登場しました。同剤は医療用医薬品と同じ成分「ラメルテオン(体内時計を整える働きを持つ成分)」を市販薬として初めて配合したもので、2026年5月20日に製造販売の承認を取得しています。こうした身近な薬局で手に入る新しい選択肢は、今後さらに広がっていくと考えられます。
スイッチOTCとは?
編集部
スイッチOTCについて詳しく教えてください。
村上先生
スイッチOTCとは、医師の処方箋が必要な医療用医薬品のうち、副作用が少なく安全性の高い成分を、薬局やドラッグストアで買える市販薬に転用(スイッチ)したものです。かぜ薬や胃腸薬、鼻炎薬、水虫薬、肩こりや腰痛の貼り薬などがあり、有効成分が処方薬と同じため効き目がよく、軽い不調であれば忙しい人でも受診せずに対処できます。医療機関にかかる時間や診察料などの負担を減らせるほか、年間の購入金額が一定額を超えると税金の一部が戻る「セルフメディケーション税制」の対象にもなります。購入の際は薬剤師に相談し、説明書で効能や用法・用量をよく確認しましょう。使用しても症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診してください。
