女性ホルモンの分泌が低下すると体臭はどんな臭いがする?

女性ホルモンの低下によって特定の臭いが生じるわけではありません。しかし、更年期には発汗や皮脂分泌、自律神経の働きなどが変化するため、体臭の感じ方や臭いの種類が変わることがあります。
青臭い臭い
更年期には女性ホルモンの低下に伴う身体の変化に加え、加齢による皮脂の変化も重なるため、体臭が変化したと感じる方もいます。加齢臭の原因物質の一つとして、皮脂の酸化で生じるノネナールが知られています。
油っぽい臭い
閉経後には皮脂分泌量が低下することが少なくありませんが、なかには皮脂量が増加する女性もいます。こうした方の場合、皮脂の分泌が増えることで古臭い油のような臭いを感じることにつながるケースもあるでしょう。
ネギのような臭い
更年期にはホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れやすくなり、精神的なストレスも加わることがあります。ストレスを強く感じる方の皮膚からは、ネギ炒めのような臭いが発せられるという研究もあります(Katusyamaら、2022)。
汗臭い臭い
更年期症状の一つであるホットフラッシュや発汗により、大量の汗をかいてしまう女性の場合、汗を放置することで汗臭く感じられることがあるかもしれません。
デリケートゾーンの臭いの変化
女性ホルモンが減少するとデリケートゾーンの臭いも変化することがあります。腟炎になると悪臭を生じるケースも考えられます。
女性ホルモンの低下で体臭がきつくなったらどうしたらいい?

体臭が気になる場合は、汗や皮脂による臭いを抑え細菌が繁殖しにくい環境をつくることが大切です。また、更年期症状が背景にある場合には、生活習慣を見直したり医療機関へ相談したりすることで改善が期待できることもあります。まずは以下の方法を試しましょう。
肌を清潔に保つ
汗をかいたまま放置すると、皮膚の常在細菌が汗や皮脂を分解し、臭いが発生しやすくなります。毎日入浴して肌を清潔に保つほか、汗をかいたときはタオルや汗拭きシートでこまめに拭き取り、必要に応じて着替えることも体臭対策につながります。ただし、洗いすぎは皮膚への刺激となるため、ゴシゴシこすりすぎないよう注意しましょう。
脇の毛を剃っておく
脇毛が多いと汗が残りやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境となります。脇毛を短く整えたり剃ったりすることで、汗が蒸発しやすくなり、臭いの原因となる細菌の増殖を抑えられる場合があります。
脇に局所用の制汗剤を使用
制汗剤には、汗の分泌を抑える成分や臭いを抑える成分が含まれているものがあります。汗をかきやすい脇などに使用することで、体臭対策に役立つ場合があります。十分な効果が得られない場合には、皮膚科で処方される外用薬や治療法について相談することも選択肢の一つです。
ストレスを和らげる方法を見つける
更年期にはホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れやすくなり、ストレスを感じることで汗が増える場合があります。適度な運動や十分な睡眠、趣味やリラクゼーションなど、自分に合った方法でストレスを軽減することは、発汗の緩和につながることもあるでしょう。
医療機関への相談
体臭が急に強くなった場合や、日常生活に支障をきたすほど気になる場合は、医療機関へ相談しましょう。更年期症状が関係している場合は婦人科、脇の臭いや多汗が気になる場合は皮膚科が相談先となります。また、体臭の変化が糖尿病や肝疾患、腎疾患などの病気によることもあるため、ほかの症状を伴う場合には早めの受診が大切です。

