「嫁には台所を任せられない」と思っていた姑の私。【翌朝の食卓】で、込み上げてきたものとは

「嫁には台所を任せられない」と思っていた姑の私。【翌朝の食卓】で、込み上げてきたものとは

食卓に並んだ料理に言葉が出ない

口に運んだ瞬間……言葉が出ませんでした。だしがしっかりきいた煮物、絶妙な塩加減の味噌汁。去年とも一昨年とも、まるで別の料理だったのです。
息子は「うまい!!」と声をあげ、夫は無言で何度もおかわりをしています。私も気づけば、箸が止まらなくなっていました。あんなに心配していたのに、気がつけば食卓がいつもより明るく賑やかになっていました。嫁の料理が、家族をひとつにしてくれた気さえしました。

お義母さんに認めてもらいたくて

「お義姉さん、めちゃくちゃおいしい。どこで習ったの?」と娘が聞くと、嫁は照れながら答えました。「去年から料理教室に通っていて。お母さんに認めてもらいたくて、ずっと練習していたんです」

胸に、じわりと何かが広がりました。ずっと努力していたのは嫁の方で、気づいてあげられなかったのは私だったのです。私は箸を置いて、嫁に向かって頭を下げました。「来年は、一緒に作りましょうか」

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