「内分泌科を受診してほしい」
編集部
これまでに、どのような症状を経験されたのでしょうか?
たろうさん
摘出手術の前と後で、表れた症状は異なります。私自身が経験したものを挙げてみます。
【摘出手術前に表れた症状】
夜間頻尿、抜け毛、血糖値の乱高下による2時間おきの強い眠気、満月様顔貌、肌荒れ、色素沈着、体重増加(1年で10kg)、早朝覚醒、腕の発疹、肉割れ、手足の筋力低下、水虫、骨粗しょう症、生理不順、階段昇降時の息切れ、動悸(どうき)、足のむくみ、知覚過敏
【摘出手術後に表れた症状】
不整脈、関節痛、全身のカサつき(特に顎・手・かかと)、歯ぐきからの出血、食欲減退、下痢
編集部
もし、病気が判明する前の自分に声をかけられるとしたら、何を伝えますか?
たろうさん
「その不調は、老化でも更年期障害でもないから、内分泌科(ホルモンの病気を専門に診る診療科)に行ってね」と伝えたいですね。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
たろうさん
入院中は皆さんが笑顔で優しく接してくれたおかげで、安心して治療を受けることができました。入院と手術で体も心も弱っている患者さんにとって、医療従事者の笑顔や優しさは大きな支えになります。だからこそ、支える側の皆さんも、ゆとりを持って働ける環境が整うとうれしいですね。
編集部
最後に、体験を語ろうと思った理由と、読者へのメッセージをお願いします。
たろうさん
私は、腹八分目を心がけ、野菜を多めに摂り、週に3〜4回はジムで運動し、お酒もまったく飲まない生活をしていました。それでも高血圧や脂質異常症になったので、生活習慣の乱れだけが原因ではないことを知ってほしいと思ったんです。
普段どおりの生活をしているのに健康診断で突然異常が出たら、私のようにどこかの臓器に腫瘍が隠れていることもあるので、内分泌科を受診してみてください。あとは、勉強になるので『ブラックジャック』も読んでほしいですね。
健康に気を使っていても、病気になるときはなります。気を落とさず、どっしりと腰を据えて治療に向き合ってください。
編集後記
規則正しい生活を送っていても、思わぬ病気にかかることがあります。たろうさんは健康診断で見つかった異常をきっかけに副腎腫瘍によるクッシング症候群と診断され、手術と投薬治療で回復を目指してきました。不調が続くときは、たろうさんのメッセージにもあるように、ためらわず医療機関を受診することが大切です。
本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
記事監修医師:
久高 将太(琉球大学病院内分泌代謝内科)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。
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