from SERI with LOVE【岩堀せり ✕ CELINE in LA】後編
今回、約2年ぶりに表紙を飾ってくれたのは、ミューズ創刊当初からロールモデルとして在り続けてくれる不動のアイコン、岩堀せり。彼女を追いかけて、暮らし始めて5年になるというロサンゼルスへ降り立った。プライベートでも愛用しているCELINEの2023年ウィンターコレクションを、まさにそのショーが行われたLAの歴史あるライブハウスや、彼女が家族と暮らす自宅でスぺシャルシューティング! 心のままに進化し続けることを恐れない岩堀せり。その現在の胸の内や思い描く未来について、彼女をデビュー当時から知るファッション・クリエイティブ・ディレクター軍地彩弓さんが、旧知の仲だからこそ聞ける話を引き出してくれた。
セリーヌの2023年ウィンターコレクションが披露されたのは、LAの象徴的なランドマークであるウィルターンシアター。ここはザ・ローリング・ストーンズ、ルー・リード、ソニック・ユースなど著名なバンドやミュージシャンのライブ会場としても知られる場所。「コーディネートの基本はいつだってスキニージーンズだった」2000年代を振り返ってそう語るせりが着るのは、エディ・スリマンらしさが凝縮されたデニムスタイル。タキシードジャケット¥379,500、スパンコールタンクトップ¥264,000、ブーツ[ヒール9㎝]¥247,500、バッグ〈アヴァ トリオンフ〉[H13.5×W23×D6.5㎝]¥291,500、ブラックスキニージーンズ¥106,700※全て予定価格(全てセリーヌ バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)
子育てがモデルとしての転換期に
—モデルのキャリアとしてのターニングポイントって?
「最初はやはり佐田さんが『ViVi』に来たとき。二人でツートップと呼ばれるようになったぐらいからですね。そこからモデルとしての仕事量も安定して、責任感も強くなって。激しい時代を経て、結婚して子どもを産むまでの5年間くらい。その全盛期がひとつの区切りですね」
—まさに『ViVi』にとっても黄金期でした。
「結婚して、長男を授かったのがちょうど『GLAMOROUS』創刊のときで……」
—あの雑誌はまさにせりとまゆみんのために作ったところがあって……。当時『ViVi』で主役の二人に“私たちが30歳を超えてからも出られる雑誌を作ってほしい”と言われたことから『GLAMOROUS』の企画が始まったんだよね。
「そう! なのに大事な大事な創刊号の表紙を撮るモロッコロケ直前で妊娠が発覚。まだ安定期じゃなかったし、スタッフに言えなかったんです」
—そのモロッコが大雪で。アトラス山脈を越える山道でエトロのドレスで雪道を歩くことになって……。今、思い返しても本当に申し訳ない。
「あれはすごかったですね(笑)。でも、息子はしっかりお腹で踏ん張ってくれて。強い子になりました」
—本当にヒヤヒヤしたけど、無事出産! 今や二児の母でLAに住んでいて、生活環境はガラリと変わったよね。
「そうですね。お仕事との向き合い方が変化していったきっかけは子育てですね。子どもができた瞬間から優先順位がガラッと変わってしまって。それでもオファーをいただけて、ありがとうございます! って思っていました」
—せり自身の結婚、出産、仕事の両立、という姿は、まさに新しい時代のロールモデルとなりえる自由な女性像そのものだったんだと思う。偶然ではあるけど、必然というか。
「本当にありがたい。20代はただただ必死で駆け抜けてきたけど、子どもができたらモデルは続けられないんじゃないかな、って当時は思っていたんです。周りを見ても、子育てしながら第一線で活躍し続けている人は少なかったし……。だから当時も今も、子育てが最優先になっちゃう私の考えを理解してもらいながら、仕事ができているのはすごく恵まれているなと思います」
—今の環境はとても理想的なんだね。
「子どもが二人いて、5年前からLAに住むことになっても、帰国したタイミングで仕事をしたり、今回のLAロケみたいに『otona MUSE』が撮影に来てくれたり、ちゃんと誌面に出続けていられることって本当に奇跡!」
—40代も半ばになって、この先のキャリアのこととか考えたりするの?
「そろそろ子育ても落ち着いてきたし、これから私、どうしていくんだろう? って思ったりします。バリバリ仕事している人に憧れて、やばい、将来どうしよう……とか。不安に思うこともあります(笑)」
—全くそう見えなかった! 体型も変わらないし、理想の40代にしか見えないけど。
「全然! 実はコロナ直前にLAでパニック障害みたいになって、一時帰国したりしてたんです」
—え!? 知らなかった!
「詳しく検査したら、結果、パニック障害じゃなくて栄養失調だったの。あまり食べてなかったんだと思う。あとはLAという慣れない環境もあって……。それからですね、食に気を使うようになりました」
—具体的にはどう変えていったの?
「植物療法士でもあるスタイリスト(風間)ゆみえちゃんやウェルネスブランド“Kiyo NATURE”を手がける(森)清渼さんたちに教わって、まず食事を変えました。あとはヨガ。これもまわりの影響ですけど、それまでは“ヨガなんてつまらないもの”って思っていた私が習慣にするようになって(笑)。かなり変わりましたね、精神的にも落ち着いて、からだが楽になりました」
三日月型が人気の「アヴァ」バッグに、アイコニックなトリオンフのメタルプレートを配した新作「アヴァ トリオンフ」。トリオンフパターンをあしらったキャンバス素材が、ヴィンテージシックなレトロ感ある佇まいを演出。コンパクトでいて必要なものをスマートに収納できるサイズ感も魅力的。タキシードジャケット¥379,500、バッグ〈アヴァ トリオンフ〉[H13.5×W23×D6.5㎝]¥291,500※共に予定価格(共にセリーヌ バイエディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)

