地味な動きで変化が見えた瞬間
男性は強い刺激を加える方法にこだわっていましたが、私は今の状態には、負荷の強い運動よりも動き方を整えることが必要だと考えました。そこで、一見簡単に見える動作をいくつか指導しました。最初は半信半疑の様子でしたが、数分後、男性が膝を動かしながら「あれ、さっきより痛くないな……」とつぶやいたのです。
周囲のスタッフも少し驚いた様子でした。男性はしばらく黙った後、顔を赤くしながら「……すまなかった、先生」と小さく頭を下げました。私は「いえ、一緒に無理のない方法を探していきましょう」と答えました。
厳しい言葉を向けられると、つい感情的になりそうになります。けれどこの経験を通じて、専門職として積み重ねてきた知識や経験を落ち着いて示すことが、何よりの説得力になるのだと感じました。
まとめ
肩書きや威圧的な態度に押されそうになる場面でも、自分の仕事に誇りを持ち、学び続けていれば伝わるものがある。そう再確認できた出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐々木時雄/50代男性・会社員
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

