ヨーグルトを食べる上での注意点

健康に良いことが多いヨーグルトですが、いくつか注意するポイントがあります。
添加された糖分・脂質に注意する
市販のヨーグルト、特にフルーツ入りやフレーバー付きの製品には、糖分が多く含まれているものが少なくありません。世界保健機関(WHO)は、肥満やむし歯の予防の観点から、遊離糖類(食品加工の際に添加される糖類)の摂取量を1日の総エネルギー摂取量の10%未満に抑えることを推奨しており、さらに5%未満(成人でおよそ25g程度)に抑えるとより高い健康効果が期待できるとしています。ヨーグルトを選ぶ際は栄養成分表示を確認し、加糖されていないプレーンヨーグルトを基本とすることをおすすめします。
また、ヨーグルトには飽和脂肪酸を含む乳脂肪が含まれるため、脂質異常症の方は摂取を控えたほうが良いのではと気になるかもしれません。しかし近年の研究では、プロバイオティクスヨーグルトの摂取がコレステロールや中性脂肪など脂質プロファイルの改善と関連することや、全脂肪タイプでも脂質異常症への悪影響は認められないことが報告されており、脂質異常症があるからといってヨーグルト自体を避ける必要は基本的にありません。ただし心血管疾患リスクが高い方については、低脂肪・無脂肪タイプが引き続き推奨される場面もあるため、加糖されていないプレーンヨーグルトを基本とし、ご自身の脂質管理の状況について気になる場合はかかりつけ医にご相談ください。
乳糖不耐症の方でも比較的摂取しやすい
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、発酵の過程で乳糖の一部を分解しているため、牛乳をそのまま飲むと下痢や腹部膨満感などの症状が出やすい乳糖不耐症の方でも、比較的摂取しやすいとされています。ただし、発酵後に加熱殺菌された製品では乳酸菌が失活しているため、この効果が乏しくなる可能性があります。ご自身の体調を見ながら、少量から試すことがおすすめです。
乳製品の摂取量と前立腺がんリスクとの関連
国立がん研究センターの多目的コホート研究(多数の対象者を長期間追跡して生活習慣と病気の関連を調べる研究)では、乳製品やカルシウム、飽和脂肪酸の摂取量が多いグループで、前立腺がんのリスクがやや高くなる傾向が報告されています。これは乳製品全般に関する報告であり、ヨーグルトのみを対象とした結果ではありませんが、極端な過剰摂取は避け、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
「ヨーグルトを食べる時間帯」についてよくある質問

ここまでヨーグルトを食べる時間帯について紹介しました。ここでは「ヨーグルトを食べる時間帯」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ヨーグルトと一緒に摂取すると良い食べ物について教えてください。
杉本 大(医師)
ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌(プロバイオティクス)と、その善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維(プレバイオティクス)を組み合わせて摂ることで、より効果的に腸内環境を整えられると考えられています。たとえば、はちみつやバナナ、水溶性食物繊維を含む野菜などと一緒に摂る方法があります。ただし、はちみつは乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、1歳未満のお子さんには与えないようご注意ください。

