《地獄の入口》にいた織田信長さんは、その後どうなった? 安土城跡で聞いた、義理堅い信長さんの胸の内|桜井識子

《地獄の入口》にいた織田信長さんは、その後どうなった? 安土城跡で聞いた、義理堅い信長さんの胸の内|桜井識子

地獄の入口から戻ってきた信長さんの感謝の気持ち

まずは、地獄の入口から上がってきた時にどう思ったのかを聞きました。

実際は信長さんが自力で上がったのではなく、多くの親切な読者さんが助けに行き、それで上がってくるのがずいぶんと早まりました。いってみれば、読者さんのおかげです。

でもそれをストレートに言うのはやめました。信長さんがどのような人物なのかがわからなかったからです。家来を罵倒していたとか、蹴っていたとか、そのような噂がある人です。まだ神仏ではありませんから、ここは慎重にいくべきだと思いました。

「信長さんは、そのままでも地獄の入口から、自力で上がってこられたと思います。そうは思うのですが……私の読者さんが……」

「みえすいた世辞を言う必要はない」

え?

「遠慮なくなんでも正直に言え」

へぇー! と驚きました。信長さんは真っ直ぐなお人だったようです。お世辞、おべんちゃらなどいらないみたいです。なんでも正直に言うほうを好むんだ、とわかり、変な遠慮はしないほうがいいと判断しました。

「私が本に書いて、それを手に取った読者さんが阿弥陀寺に行ってくれて、そこでお花をお供えしたり、般若心経を唱えたり、憑いているものを剝がしたりしたから、早めに上がってこられたのだと、私は考えています」

「うむ」

信長さんは深く頷きます。本人もそこはわかっているようです。

「その人たちにしてもらったことは……返さないといけないという思いがありますか?」

遠まわしに聞きました。まだ少し遠慮があって、恩義として感じていますか? と聞けなかったのです。

「その気持ちはある。受けた恩は返さねばならぬ」

*   *   *

信長さんはこれから神様修業をして神様になるのか、それとも、まったく別の人物として生まれ変わるのか。本書ではこのあと、桜井識子さんが信長さんご本人に、今後どうされるのかについて、さらに詳しく話を聞いてくださっています。ここではご紹介しきれなかった続きは、ぜひ『謎の先には〝開運〟がある! 歴史ミステリとパワースポットを調べてわかったこと』でお読みください!

配信元: 幻冬舎plus

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