日本人の「2人に1人」が悩むアレルギー性鼻炎——薬で限界を感じたら、手術という選択肢がある【医師解説】

日本人の「2人に1人」が悩むアレルギー性鼻炎——薬で限界を感じたら、手術という選択肢がある【医師解説】

手術を検討するタイミングは?

手術を検討するタイミングは?

編集部

どのような人が手術を検討するとよいのでしょうか?

川野先生

目安となるのは、毎年同じように薬を続けているにもかかわらず、十分な改善が得られていない人です。
例えば、
・花粉の時期になると毎年強い症状が出る
・薬を飲んでも鼻づまりだけは残る
・夜になると鼻がつまって口呼吸になってしまう
・朝起きると口が乾いている
・毎年同じ症状を繰り返している
このような人は、一度鼻の状態を詳しく調べてみることをおすすめします。
アレルギー性鼻炎の人は、症状が強く出る時期と比較的楽な時期との差が大きいため、「花粉の季節が終わったから治った」と感じやすい傾向があります。
しかし実際には、炎症を繰り返すことで粘膜の腫れが残っていたり、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題が重なっていたりして、花粉の季節以外でも鼻づまりが続いている人は少なくありません。
特に夜間は鼻づまりが強くなりやすく、睡眠の質に影響していることもあります。
症状が軽い時期があるから大丈夫と考えるのではなく、一度自分の鼻の状態を確認してみることが大切です。

編集部

最後に、アレルギー性鼻炎で悩んでいる人へメッセージをお願いします。

川野先生

アレルギー性鼻炎はとても身近な病気であるだけに、「毎年同じように薬を飲むもの」「花粉の季節が終われば大丈夫」と思っている人も多くいます。
しかし、症状が落ち着いたように感じていても、実際には鼻づまりが残っていたり、睡眠中の呼吸に影響していたりすることがあります。
特にアレルギー性鼻炎の人は、花粉の季節以外の鼻づまりに気付きにくいことがあります。
薬で十分改善する人もいれば、薬だけでは改善しない人もいます。大切なのは、「毎年同じだから」と考えるのではなく、自分の鼻づまりの原因を知り、その原因に合った治療を選ぶことです。
私は、花粉症そのものではなく、その先にある呼吸の質まで考えた治療が大切だと思っています。
毎年同じ症状を繰り返している人や、夜間の鼻づまり、口呼吸が気になる人は、一度耳鼻咽喉科で自分の鼻の状態を確認してみてください。

編集部まとめ

アレルギー性鼻炎は「花粉の時期だけの病気」と思われがちですが、実際には季節を問わず鼻づまりが続いていたり、自分では気付かないうちに睡眠や日常生活へ影響していたりすることがあります。
鼻づまりの原因はアレルギーによる炎症だけでなく、神経の過敏な反応や鼻の構造的な問題が関係している場合もあります。そのため、症状に応じて薬物療法だけでなく、手術を含めたさまざまな治療法を組み合わせることで改善が期待できます。
「花粉症だから仕方ない」と思い込まず、一度自身の鼻の状態を確認してみることをおすすめします。

配信元: Medical DOC

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