6歳で天文宇宙検定3級に最年少合格、小学3年生で数学検定2級――“宇宙少年”として注目を集める、小学6年生の大森陽生さん。
大森家が実践してきたのは、“ほめる・叱る”に頼らず、親の「リアクション」にフォーカスした独自の子育てメソッド。この考え方をまとめた書籍書籍『みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割』(著:大森治幸、大森陽生/新潮社)が、このたび刊行されました。
今回は、気になる大森さんのリアクションのコツを、一部抜粋してご紹介します。

リアクションで気を付けていること
無限等比級数に感動してピザを食べた日
子どもは大人の「本気度」を敏感に感じ取ります。私には思ってもいないことや芝居じみた言葉で子どもを乗せたり、楽しませたりする自信などありませんし、自分のポリシーに反するのでしませんが、たまに、子どもの感じる力をなめてるな? と思うような大人はいます。
そうしたわざとらしい反応や、気持ちのこもっていない「すごいね」は、かえって逆効果。ポイントは「共感」や「驚き」を素直に自分の言葉で伝えること。誰かから借りてきた言葉ではなく、自ら感じるままにその感動や感想を口にすれば、それはきっと子どもに届くと思います。
ある時、息子がこんな問いかけをしてきました。「1枚のピザを4等分して3人で分けます。4等分して3人で分けるので、1切れは余ります。この1切れをさらに4等分して3人で分けます。4等分して3人で分けるので、小さくなった1切れが余ります。小さくなった1切れをさらに4等分して3人で分けます。これを繰り返していくと、結局1人がピザの3分の1をもらえることになるんじゃないの?」
数学で言うところの無限等比級数の考え方ですが、当時の息子はそんなことは知りません。驚いた私は、「まじで!? 4等分を繰り返すから『4』っていう数字しか登場しないと思っちゃうけど、3分の1になるって? ちょっと考えてみようか」と言って、等比数列の和の式をホワイトボードに書き出しました。計算してみると確かに、3分の1になるではありませんか。これには驚きました。
「すごい、めっちゃ感動した!」との言葉が口から飛び出し、次の瞬間には息子にハイタッチを求めていました。自分の気持ちに嘘偽りなく、自然に出た言葉で感動を分かち合った瞬間でした。その夜は、「なんだかピザが好きになった! よし、今日はピザにしよう!」と私から提案し、ピザチェーン店のお世話になったのでした。

5歳の頃、太陽フレアと虹を身につけて。
