バナナの健康効果

エネルギー補給をサポートする
集中する作業が続いた後や運動前後には、エネルギー源となる糖質を補うことが大切だと考えられています。バナナにはブドウ糖・果糖・でん粉など吸収速度の異なる糖が含まれており、短時間で利用される糖質と、ゆるやかに吸収される糖質の両方を摂ることができます。
運動前に食べると、エネルギーとして使われるタイミングが分かれるため、運動時のエネルギー源としても取り入れやすい食品です。
また、バナナは脂質が少なく、脂質を控えたい場面でも取り入れやすい食品です。皮をむくだけで食べられる手軽さもあり、作業の合間や運動後の補食としても活用しやすく、さまざまなタイミングでエネルギー源を補いたいときに取り入れやすい点も魅力です。
お腹の調子を整える
バナナに含まれる不溶性食物繊維は便の量を増やして腸を刺激し、排便リズムづくりに関わります。水溶性食物繊維とあわせて摂ることで、腸内環境にも関与するとされています。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の食物繊維の摂取目標量は男性21g以上、女性18g以上とされていますが、平均摂取量はこれを下回っており、不足しやすい栄養素といわれています。また、バナナには少量ながらオリゴ糖類も含まれており、これらは消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサとなることで腸内環境に関与します。こうした成分を含む点から、日々の食事に取り入れやすい食品のひとつです。
体内の水分バランスを保つ
食事から塩分(ナトリウム)を多く摂ると、体内の水分バランスに影響が出やすくなることが知られています。「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食塩摂取量の目標を成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満としていますが、実際には多くの人がこの目標量を上回っているとされています。カリウムはナトリウムとのバランスを取りながら水分調節に関わる栄養素で、果物の中でも比較的多く含むバナナは、塩分が気になる食生活の中でも取り入れやすい食品です。
代謝をサポートする
バナナに含まれるビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関わる補酵素として働き、アミノ酸を体内で利用しやすい形に整える役割があります。エネルギーをつくる過程にも関与しており、日常生活の中で代謝を支える栄養素のひとつです。さらに、マグネシウムは体内の酵素反応に広く関わり、エネルギー産生をはじめとした代謝の働きを助けます。これらの栄養素を含むバナナは、朝食や間食として取り入れやすく、日々のエネルギーづくりをサポートしやすい食品です。
「バナナの食物繊維量」についてよくある質問

ここまでバナナについて紹介しました。ここでは「バナナの食物繊維量」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
バナナ1本の食物繊維量はどのくらいですか?
池田 早苗(管理栄養士)
バナナ1本(可食部約100g)には、約1.1gの食物繊維が含まれており、不溶性食物繊維が中心です。
バナナ1本には、約1.1gの食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維が中心で、水溶性食物繊維は少なめです。一般的なバナナは皮付きで約150〜200g、そのうち可食部は約90〜120gほどです。中サイズ(約146g)のバナナなら、皮をむくと約100g前後になり、この可食部100gあたりの食物繊維総量は1.1g、その内訳は水溶性0.1g、不溶性1.0gになります。
バナナの食物繊維は他の果物に比べ多いですか?
池田 早苗(管理栄養士)
キウイやりんごより少なめですが、みかんよりは多く、不溶性食物繊維が中心な点が特徴です。
可食部100g当たり、バナナ/生に含まれる食物繊維総量は1.1g(水溶性0.1g、不溶性1.0g)です。一般的な果物と比較すると、キウイフルーツ(緑肉種/生)は2.6g(水溶性0.6g、不溶性2.0g)、りんご(皮なし/生)は1.4g(水溶性0.4g、不溶性1.0g)、うんしゅうみかん(じょうのう/普通)は1.0g(水溶性0.5g、不溶性0.5g)と、果物によって含有量には差が見られます。食物繊維総量で見るとバナナはキウイやりんごほど多くはないものの、みかんよりは多く、バナナは不溶性食物繊維が中心で、便のかさを増やす働きを持つ食物繊維が多い点が特徴です。

