A子さんが結婚記念日に欲しかったのは、高価なプレゼントではありませんでした。「覚えていてくれた」という、その気持ちだけで十分だったのですが……。
10年目の結婚記念日に抱いた小さな期待
結婚して10年目の結婚記念日を迎えた私は、少しだけ期待していました。節目となる大切な日だったため、夫の好きな夕食を用意し、子どもを寝かしつけて帰宅を待っていたのです。特別なプレゼントはいりません。ただ、「結婚記念日おめでとう」の一言だけは聞けると思っていました。
「何だっけ?」の一言に胸が締め付けられた夜
ところが、夫は帰宅すると普段通りに夕食を済ませ、お風呂に入り、そのままゲームを始めました。私は軽く「今日、何の日か分かる?」と聞いてみましたが、返ってきたのは「何だっけ?」の一言。その瞬間、結婚記念日を完全に忘れていたことが分かったのです。仕事で忙しかったのは理解できます。それでも、大切な日を覚えていてもらえなかったことが悲しく、一生懸命準備した時間までむなしく感じてしまいました。

