夏休みに川遊びするなら「ここ最高!」危ない場所をSNS投稿、水難事故が起きたら法的責任を問われる?

夏休みに川遊びするなら「ここ最高!」危ない場所をSNS投稿、水難事故が起きたら法的責任を問われる?

●危険行為を積極的に勧める投稿は別の問題

このように、危険な場所での川遊びを勧める投稿だけを理由に法的責任が認められる可能性は、一般的には高くありません。

とはいえ、たとえばライフジャケットを着用せずに滝つぼへ飛び込むことなど、類型的に極めて危険な行為を積極的に推奨するケースでは、法的責任を負う余地はあります。

自然を相手にするレジャーでは、投稿が他人の行動に影響を与える可能性も踏まえ、安易な発信は控えることが望ましいといえるかもしれません。

●八女市は「遊泳注意区域」を設定

八女市は、水難事故が相次いで発生したことを受けて、「ホタルと石橋の里公園」近辺の星野川一部流域を「遊泳注意区域」に指定した。

市防災安全課によると、今年2件目の水難事故が発生した7月22日の2日後、現場の上流側に「遊泳禁止」のロープを設置するなどの対策をとった。

ロープより下流は浅瀬が広がり、子ども連れで水遊びを楽しむ人も多い。一方、上流の一部には急に深くなる場所があり、事故防止のため立ち入らないよう呼びかけている。「川全体が危険というわけではない」という。

地元では以前から、この深みについて「危ない場所」として知られていた。しかし近年は、InstagramなどのSNSで紹介されたことをきっかけに、市外から訪れる人も増えたという。

防災安全課長は弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「二度と事故が起きないようにしたいという思いです」と話した。

【取材協力弁護士】
清水 陽平(しみず・ようへい)弁護士
インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、総務省の「発信者情報開示の在り方に関する研究会」(2020年)、「誹謗中傷等の違法・有害情報への対策に関するワーキンググループ」(2022~2023年) の構成員となった。主要著書として、「サイト別ネット中傷・炎上対応マニュアル第5版(弘文堂)」などがあり、マンガ・ドラマ「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」の法律監修を行っている。
事務所名:法律事務所アルシエン
事務所URL:https://www.alcien.jp

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