血液検査のCK値を下げるには?正しい対処法や過ごし方のポイント
CK値が高いと言われると「すぐ下げなければ」と不安ですが、大切なのは数値そのものよりも原因を見極めて、適切な治療や生活の工夫で筋肉や心臓への負担を減らしていくことです。
血液検査前の運動や生活習慣の注意点
健康診断前にCK値を正しく評価するためには、前日や当日に激しい運動や長時間の入浴、サウナなどで体に強い負担をかけないことが大切です。また、脱水もCK値を一時的に高くする原因のため、水分をこまめにとり、過度な飲酒を控えての受診を心がけます。
血液検査でCK値が高いことがわかったら放置せず医療機関へ
自覚症状が乏しくても、心筋梗塞や横紋筋融解症、薬剤性の筋障害など重大な病気が隠れている可能性を考慮します。特に、胸の痛み・息切れ、強い筋肉痛や筋力低下、歩きにくさ、茶色い尿、発熱や強い倦怠感などを伴うときは、すぐに受診し、必要に応じて救急外来の受診も検討してください。
「血液検査のCK値」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「血液検査のCK値」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血液検査でCKの数値が高いと言われたのですが、何が原因でしょうか?
伊藤 規絵(医師)
筋肉や心臓などの組織が何らかの理由で傷ついていることが原因です。前日までの激しい運動や筋トレなどでも一時的にCKは上昇します。また、心筋梗塞や心筋炎、横紋筋融解症、多発性筋炎・筋ジストロフィー、甲状腺機能低下症、コレステロールを下げる薬などによる薬剤性筋障害も原因となります。
筋トレなどの運動をしただけでもCK値は上がってしまうのでしょうか?
伊藤 規絵(医師)
筋トレやマラソンなど、筋肉痛が出るような強い運動をすると、筋繊維が一時的に傷つくためCK値の上昇を認めます。
血液検査のCKの数値が要精密検査になるのはいくつからですか?
伊藤 規絵(医師)
CKはいくつ以上なら要精密検査と一律に決まっているわけではなく、基準値からどの程度外れているかと症状の有無で判断します。一般に、基準値の2〜3倍程度(おおよそ300〜400U/L前後)までの軽度上昇で自覚症状もなければ、前日の運動や筋肉痛、注射などの影響を考えてまず再検査で経過をみることが少なくないです。一方、1,000U/L以上の明らかな高値は横紋筋融解症や筋炎、薬剤性筋障害など強い筋損傷の可能性が高まるため、「要精査」として原因検索が必要です。さらに、CKが5,000U/L以上は心筋梗塞などの生命が危ぶまれるほど重篤な状態の可能性があるとして、早急な精査・治療が必要です。
血液中のクレアチンキナーゼ値が高い人はこむら返りをしやすいですか?
伊藤 規絵(医師)
血液中のCK値が高いからといって、それ自体がこむら返りを起こしやすくするわけではありません。むしろ逆に、こむら返り(筋けいれん)や強い筋肉の収縮が起こると、その刺激で筋肉細胞が一時的に傷つき、結果としてCK値の上昇が知られています。
サプリや薬の影響で血液検査のCPK・CK値が高くなることはありますか?
伊藤 規絵(医師)
コレステロールを下げる薬(スタチン)や一部の降圧薬、抗菌薬、精神科薬などは、副作用として筋肉の炎症や筋障害を起こし、CK(CPK)値の上昇を起こします。また、一部のサプリメントの服用などでも血中CKは上昇します。ただし、どの薬・サプリでも常に上がるわけではなく、体質や飲み合わせによって差があります。

