大洗沖の一つテンヤマダイが多彩なゲスト交じりで絶好調だ。
7月下旬の取材では、大洗沖の水深30m前後で3kgオーバーのマダイを筆頭に良型ハナダイ、ヒラメ、マハタ、クロソイ、カサゴなど、こんなにも色いろ釣れるのかと心底驚いてしまったほど。
それでも大洗港・昭栄丸の小野瀬茂船長は「今日は渋かったね」と言う。
では、いいときとは一体どんな釣果なのかと聞けば、「マダイは2~7kg級がトップ7枚で船中30枚以上、ハナダイは一人20~30枚なんてこともあったよ」と言うではないか。
大洗沖のマダイは9月ごろからさらによくなり、とくに大ダイ狙いは9月後半~10月がいいとのこと。
また、夏のお楽しみは実はハナダイで、今が旬でサイズがよく、脂が乗って食味も最高なのだそうだ。
こんな超絶楽しい大洗沖の一つテンヤマダイ。
ぜひチャレンジを!

いい日は一人20〜30枚というから驚きだ
マダイはエビの目を狙う!
ハリの刺し方でも釣果が変わる。
「マダイはエビの目を狙ってくるから、孫バリはできるだけ目の近くに刺すようにしています」と常連さん。
なるほど、と思わず納得。
ぜひお試しを!

使う道具は竿、リール、道糸、そしてテンヤといたってシンプル。
釣り方も、エサを付けて海底まで沈め、アタリがあったら即合わせとこちらもシンプル。
それでいて3〜5kg、はたまた7kgを超えるような大ダイを釣り上げてしまうのだからおもしろくないわけがない。
もちろん、道具や釣り方がシンプルゆえ、この釣りは初心者も楽しみやすいのも特徴だ。
シンプルにして最高におもしろい。
そんな釣りが、この一つテンヤマダイなのだ。
今回、その一つテンヤマダイで訪れたのは茨城県大洗港の昭栄丸。
昭栄丸が狙う大洗沖は、大ダイの可能性が非常に高いと一つテンヤファインたちに注目されている。
ここはマダイのみならず、多彩なゲストも魅力。
その魚を列記してみると、ハナダイ、ヒラメ、イナダ、コブダイ(カンダイ)、カサゴ、ウッカリカサゴ、マハタ、クロソイ、キツネメバル、クロメバル、ウスメバル、ウマヅラハギ、トラフグ、ショウサイフグと本当に多種多様だ。
取材は7月下旬。
そのころの状況を小野瀬茂船長に聞くと、「釣れたり釣れなかったりだね」とかなり控えめな答え。
確かにそれはそうだろうし、それはどの釣りでも同じだけど・・・。
ただ、その絶好調ぶりは、取材は平日だったが満船であることを考えれば分かろうというものだ。
ここからは、そんな大洗港・昭栄丸の一つテンヤマダイについて紹介していこう。

今の時期はとくに脂が乗って最高においしいという
道糸は1号前後とちょっと太めがおすすめ
まずはタックル。
竿は一般的な全長2.1〜2.4mの一つテンヤマダイ用。
リールは2500番前後クラスの小型スピニングでOK。
一つテンヤマダイは細い道糸を使うだけに、ドラグ性能が優れたモデルであればなおよい。
そして、昭栄丸で一つテンヤマダイを楽しむにあたり、タックルでひとつ気をつけなければいけないのは、その「道糸」。
一般的な一つテンヤマダイではPE0.6〜0.8号を使う人が多いが、小野瀬船長は、「ウチでは1号前後がいいですね。大ダイの可能性も高いので細いと切られてしまうことが多いんですよ」と言う。
小野瀬船長によると、ポイントの水深は30m前後が中心で、深くても40〜50mとのこと。
したがって、その水深ならどうしても細糸でなければならないということもないだろうし、むしろ細糸を使って大ダイに切られて悲しい思いをするよりは、船長おすすめの太さの道糸を使って確実に大ダイを釣り上げたほうがよっぽどいいというもの。
太めの道糸でテンヤの着底が分からないようであれば、重めのテンヤを使えばいいだけなのだ。
さらに、船長はこんなアドバイスもしてくれた。
「もし、0.8号や0.6号といった細めの道糸を使う場合は、1回釣行したらそのときの水深分切ってリーダーを結び直したほうがいいですね」
リーダー(先糸)も道糸に合わせて、昭栄丸ではフロロカーボンの3号が標準。
長さは3〜5m取る。
もちろん、リールドラグの適切な設定は必須だが、「ヤリトリの途中でドラグを締めるなど設定を変えることはやめたほうがいいですね。魚がビューンと走るとどうしてもドラグを触りたくなってしまうものですが、マダイの場合は疲れて自分から浮いてきます。最初に設定した値のままで待っていればいいんです。とくに慣れない人が余計なことをすると切られてしまうことが多いですよ」
テンヤは、前述のように昭栄丸ではポイントの水深が30m前後、深くても40〜50mなので、5〜6号が基準。
初心者などテンヤの着底が分からない場合は8〜10号を基準に考えるとよいだろう。
またテンヤには鉛、タングステン、真鍮、固定式や遊動式など様ざまなタイプがあるので、その時どきの状況を見て色いろ試してみるとよいだろう。
そしてもう一つ。
取材日は乗船者全員が一つテンヤで楽しんでいたが、昭栄丸ではタイラバやジギングも楽しめることも記しておきたい。


