誘い方が分からなければ 「マメな入れ替え」を!
誘いについては、「とにかくじっとしていてはダメです。時どき竿を大きく持ち上げて落とし込んでみるなど、色いろ試してみるとよいでしょう」と小野瀬船長。
なかでも、だれでもできて効果絶大な誘いは「マメな入れ替え」だ。
仕掛けを回収してエサの状態をチェックし、再投入するのである。
常に新鮮なエサでアピールできるのと同時に、エサを大きく上から落としてやることでマダイにエサを発見してもらいやすくなる。
釣った人が次に投入したらまた釣った・・・というのは、こういう理由でもあるのだ。
海の中にはエサを上手にかじり取っていくウマヅラやフグも多い。
エサがない状態でアタリを待つほど無駄な時間はない。
船は潮や風でどんどん移動する。道糸が斜めになり、なんか釣りにくいな・・・と感じたら、すぐに回収して再投入しよう。
水深も深くないので、マメな入れ替えはそれほど苦にならないはずだ。
もう一つ、常連さんの誘いも紹介しよう。
「ピョンと跳ねさせて、海底までゆっくり落としていきます。エビってそういう動きをするでしょう」と常連さん。
まずはできるだけ遠くにテンヤをキャスト。
フェザリング(サミング)しつつフリーで着底させ、そこから誘ってくるのだ。
海底付近で自身を捕食しようとする生物から逃れようとするエビを演出するのだから、「ピョン!」と跳ね上げるときの竿の動きはかなりシャープに。
リールのドラグがジッと鳴るほどで、端から見ているとアタリでアワセているのかと思うほどだ。
シャクったら、竿先のアタリを注視しながらテンヤを再着底。
そしてシャクるという動作を繰り返していく。
実際、それは海の中にいるエビの動きに似ているのだろう。
そして、誘いが早いので入れ替えの回数も多い。
それゆえ、だれよりもアタリの数が多かった。
アタリは明確に伝わってくるので、アタリがあったら即合わせが基本となる。
ヤリトリは、前述したようにドラグは初期設定のまま触らず、落ち着いて行おう。
「とくに砂地では海底ギリギリを狙っているので、大ダイがヒットした場合は横っ走りすることが多いです。すごいスピードで道糸が出ていきますよ。そして、ときには上に向かって泳いでくることもあります。それ以上マダイは下には行けないですからね。だから、あれ、バレたか?なんて思っていると、実は掛かっていて、急に勢いよく走ることがあります。そんなところも、この時期のマダイはとてもおもしろいですよ」と常連さんは言う。
7月下旬の取材日は、運悪くちょうど水温が下がってしまったタイミング。
そんな常連さんたちが「今日は渋い。本当に渋い」と口をそろえたほど。
それでこの釣果なのだから、逆に「今日はいいね!」という状況はいったいどんな釣果になるのだろうか・・・?
昭栄丸の集合時間は午前4時。
沖揚がりは午前11時。
つまり、たっぷりと釣りを楽しんで、一日で最も暑くなる時間帯の前に釣りを終わって帰港できるのだ。
これは、この時期には非常にありがたい。
ぜひ大洗港・昭栄丸に足を運び、”いい日”の釣果を確かめていただきたい。

「水深の浅い砂地のポイントではマダイは横っ走りするので最高に楽しいよ!」と常連さん

夏が旬のハナダイ。ほとんどがこんな良型だった

自作テンヤで最高の1枚!

ヒラメは定番ゲスト
船宿information
茨城県大洗港 昭栄丸
029・267・5396
▶備考=予約乗合、4時集合

