SNSで繋がった「一緒におばあちゃんになろうね」——今、同じ境遇の人に伝えたいこと
編集部
治療中、SNSが支えになったと伺いましたがエピソードを教えてください。
かおまるこさん
治療中は周りに同じ状況の人がいなくて、髪が抜けて悲しいと話しても「また生えてくるから」と返ってくることもありました。それが間違いではないのは分かっていますが、「今悲しい」という気持ちを分かってほしいと感じていました。モヤモヤした気持ちを溜め込んでいた頃にInstagramでがんの発信を始めたら、がんサバイバーの方と一気に繋がりができて「分かるよ」と言っていただけました。一番印象に残っているのが「一緒におばあちゃんになろうね」という言葉で、今も大切な言葉として残っています。問題が解決するわけじゃないけど、自分だけじゃないんだと思えることが本当に支えになりました。
編集部
体に異変を感じながらも、受診を迷っている方へのメッセージをお聞かせください。
かおまるこさん
命より大切な予定は一つもないので、体に異変があると感じたら今すぐ病院へ行ってほしいです。乳がんに限らず、どんな病気でも早期発見・早期治療が生存率を高め、その後の治療費や人生の振り幅を大きく変えます。「石みたいに硬くないから大丈夫」「動くから違うだろう」と思って受診を後回しにしないでください。私自身、そう思っていましたが、実際は乳がんでした。気になる症状があれば、まず専門の医療機関への受診を強くお勧めします。
編集部
現在治療中の方、これから治療に向き合う方へのメッセージをお願いします。
かおまるこさん
告知を受けて治療をしていく中で、「もう人生終わった」「最悪だ」と底に落ちたような気持ちになることは絶対にあると思います。私もそうだったように、自分に価値がない、生産性がないと感じてしまうこともあると思います。でも、落ち込むことや前向きになれないことは全然悪いことじゃない。今どん底にいて、この先いいことが一つもないと感じていても、進んでいった先には必ず楽しいと思える瞬間が来ます。無理に前向きになろうとしなくていいから、その先に絶対に楽しい日が来るということだけ、頭の片隅に入れておいてほしいです。
編集後記
27歳という若さで乳がんと向き合うことになったかおまるこさんの体験は、「若いから大丈夫」という思い込みが必ずしも正しくないことを教えてくれます。また、治療そのものだけでなく、脱毛や外見の変化、孤独感など、患者さんが抱える悩みの大きさも伝わってきました。一方で、SNSを通じて同じ経験を持つ人とつながり、「一緒におばあちゃんになろうね」という言葉に支えられた経験は、多くの人の心に響くのではないでしょうか。体の異変に気づいたときは、年齢に関係なく医療機関へ相談することが大切です。本稿が読者の皆様にとって、ご自身や大切な人の健康と向き合うきっかけとなりましたら幸いです。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
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