バセドウ病の目についてよくある質問

甲状腺の治療で目の症状も改善しますか?
甲状腺機能の正常化は重要ですが、それだけで目の症状が必ず改善するとは限りません。甲状腺眼症は甲状腺の病気と関連していますが、甲状腺機能の状態と眼症状の重症度が必ずしも一致するわけではないためです。そのため、甲状腺機能が正常になった後も眼球突出や複視などの症状が続くことがあります。特に中等症以上の甲状腺眼症では、眼科による治療が必要になる場合があります。
目の症状は何科を受診すればよいですか?
目の症状がある場合は、眼科の受診が推奨されます。特に眼球突出、複視、視力低下、目の痛みなどがある場合は、甲状腺眼症に詳しい眼科医による評価が重要です。また、バセドウ病そのものの管理には内分泌内科や甲状腺内科が関わるため、甲状腺眼症では眼科と内分泌内科が連携して治療を行うことが望ましいとされています。
目の症状は必ず現れますか?
いいえ。バセドウ病の患者さん全員に目の症状が現れるわけではありません。甲状腺眼症はバセドウ病に関連する代表的な合併症ですが、発症する方もいれば発症しない方もいます。また、目の乾燥や軽い違和感だけの方もいれば、眼球突出や複視などの症状が現れる方もおり、症状の程度には大きな個人差があります。
眼球突出は治療で元に戻りますか?
眼球突出は治療によって改善する可能性がありますが、元の状態まで完全に戻るかどうかは症状の程度や治療開始時期によって異なります。活動期に適切な治療を行うことで炎症が抑えられ、眼球突出の進行を防いだり改善したりできる場合があります。一方で、炎症が治まった後に組織の変化が残っている場合は、眼窩減圧術などの手術が検討されることもあります。
そのため、眼球突出に気付いた場合は早めに眼科や甲状腺内科へ相談することが大切です。
参照:
『甲状腺眼症』(日本眼科学会)
『甲状腺眼症診療の手引き』(日本内分泌学会)
編集部まとめ

バセドウ病では、眼球突出やまぶたの腫れ、充血、複視などの目の症状が現れることがあり、これらは甲状腺眼症と呼ばれています。甲状腺眼症は自己免疫異常によって目の周囲の組織に炎症が起こることで発症し、症状の程度には個人差があります。
治療は病期や重症度に応じて行われ、ステロイド治療や放射線治療、手術療法などが選択される場合があります。
目の症状は甲状腺機能が改善しても残ることがあるため、眼球突出や複視、視力低下などの症状がみられる場合は、内分泌内科や甲状腺内科だけでなく、甲状腺眼症に対応している眼科も受診することが重要です。
参考文献
『甲状腺眼症』(日本眼科学会)
『甲状腺眼症診療の手引き』(日本内分泌学会)
- 「橋本病」を発症すると「首」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】
──────────── - 「バセドウ病」はどんな病気かご存知ですか?なりやすい年齢層も解説!【医師監修】
──────────── - 「夏バテ」は「血液検査」で分かるかご存じですか?隠れた病気の見分け方も医師が解説!
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