腰痛のブロック注射は「ただの痛み止め」ではない? 効果と費用を医師が解説

腰痛のブロック注射は「ただの痛み止め」ではない? 効果と費用を医師が解説

ブロック注射の費用と注意点

ブロック注射の費用と注意点

編集部

ブロック注射は、保険適用になるのでしょうか?

加藤先生

神経ブロック注射は基本的に保険診療で行われます。腰部硬膜外ブロックの費用は8000円で、3割負担の場合はブロック注射自体が約2400円となります。診察料、検査、処方内容によって合計額は変わりますが、再診の場合は3000円台で終了することがほとんどです。

編集部

副作用やリスクについても教えてください。

加藤先生

硬膜外ブロックは専門医の適切な管理のもとで行われる治療ですが、ごくまれに合併症が起こることがあります。出血、感染、硬膜穿刺後頭痛、局所麻酔薬による副作用などが挙げられます。また、一時的なふらつきや脱力感が出ることもあります。
特に抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の人では、出血リスクに十分な注意が必要です。そのため、事前に内服薬や全身状態を確認し、必要に応じて処方元の主治医とも連携しながら安全性を確保します。硬膜外ブロックは、解剖学や麻酔薬の作用に関する専門的な知識を要する手技です。適切な適応判断と安全管理のもとで行うことが重要です。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。

加藤先生

腰痛は非常に身近な症状ですが、強い痛みを我慢し続けることで、筋緊張や血流低下、神経過敏など複数の要因が重なり、慢性疼痛として長引いてしまうことがあります。ペインクリニック内科では、単に「痛みを抑える」だけでなく、神経ブロックや運動療法を組み合わせながら、活動性や生活の質を回復させることを目標に治療を行っています。「いつものことだから仕方ない」と放置せず、日常生活に支障が出ている場合は、早めに日本専門医機構認定麻酔科専門医や日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医へご相談ください。

編集部まとめ

腰痛は、筋肉や関節、神経などさまざまな要因が関係して起こります。神経ブロック注射は、強い痛みを早期に和らげ、その後のリハビリテーションや生活改善につなげるための治療の一つです。腰痛が長引いている場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門医へ相談してみてはいかがでしょうか。

配信元: Medical DOC

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