「食道がん」を疑う”背中の痛み”はどんな症状かご存じですか?医師が解説!

「食道がん」を疑う”背中の痛み”はどんな症状かご存じですか?医師が解説!

食道がんを発症すると背中のどこに痛みを感じる?

​​食道がんが原因で背中に痛みが出る場合、どのあたりに痛みを感じやすいのでしょうか。痛む場所や受診の目安について解説します。

肩甲骨の間

食道は胸の中心、背骨のすぐ前を通っています。そのため、食道がんが進行し、食道の壁を越えて背中側の組織にまで広がると、痛みを感じる神経を刺激することがあります。特に、胸の真ん中あたりにある「胸部中部食道」にがんができた場合、その背中側にあたる左右の肩甲骨の間あたりに痛みを感じることが多いです。

背中の中央から上部

がんが食道の上部や下部にできた場合でも、関連痛として背中の中央部から上部にかけて痛みが出ることがあります。痛み方は「ズキズキ」「ジンジン」といった表現がされることもあります。背中の痛みの原因は、整形外科的な疾患(椎間板ヘルニアなど)や内臓の他の病気(膵炎、心筋梗塞など)も考えられるため、痛みの部位だけで食道がんと断定することはできません。

背中の痛みが1〜2週間以上続く場合や、徐々に痛みが強くなる場合、そして特に「食べ物のつかえ感」や「体重減少」を伴う場合は、自己判断で様子を見ずに、まずは消化器内科や胃腸科を受診してください。受診の際は、「いつから、背中のどのあたりが、どのように痛むのか」「食事との関係はあるか」「他にどのような症状があるか」を具体的に医師に伝えることが、正確な診断への近道となります。

「食道がんと背中の痛み」についてよくある質問

ここまで食道がんと背中の痛みの関係性などを紹介しました。ここでは「食道がんと背中の痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

食道がんを発症すると体のどこに痛みを感じることが多いのでしょうか?

齋藤 雄佑 医師

食道がんによる痛みは、がんの進行度や発生した場所によって異なります。最も重要なことは、早期の食道がんでは痛みなどの自覚症状はほとんどないということです。がんが進行してくると、まず感じやすいのは胸の奥の痛みです。専門的には「胸骨後部痛」と呼び、胸の真ん中の骨の後ろあたりに、しみるような、あるいは締め付けられるような痛みとして感じられます。これは、食べ物を飲み込んだときに特に感じやすい症状です。さらにがんが食道の壁を越えて周囲に広がると、この記事で詳しく解説したように背中の痛み、特に肩甲骨の間あたりに痛みを感じることがあります。これは、がんが進行している可能性を示す重要なサインです。また、がんが声帯を動かす神経に及ぶと喉の痛みや声のかすれ、気管や肺に及ぶと持続する咳、骨に転移すればその部位の痛み(背骨や腰など)が生じることもあります。痛みの感じ方や場所は様々ですが、いずれにしても何らかの痛みが続く場合は、安易に考えず専門医に相談してください。

配信元: Medical DOC

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