血液中のLDLコレステロール値が高いことによる健康リスクとは?
血液中のLDLコレステロールが高いと、なぜ問題になるのでしょうか。ここからは、LDLコレステロールが高い状態を放置するリスクについて紹介します。
LDLコレステロールが高いと現れる症状とは?
LDLコレステロールが高くても、自覚症状は基本的にありません。そのため、LDLコレステロールの高さに気付かず、知らないうちに動脈硬化が進行するのが特徴です。
「黄色種」と呼ばれるコレステロールによる白〜黄色の隆起が手の甲や瞼などに見られる方もいますが、出ない方も少なくありません。
動脈硬化が進んで重い病気を発症すると、脳梗塞ではひどい頭痛や半身の麻痺、心筋梗塞ではしめつけられるような強い胸の痛みや圧迫感が現れます。
LDLコレステロールが高くても症状がなければ放置していい?経過観察の目安
LDLコレステロールが高い場合、放置してはいけません。放置すると脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが大きく上がり、もし発症するとその後の生活の質が大きく低下するおそれが高いためです。
自覚症状が無いからといって、自己判断での経過観察は危険です。必ず早めに内科を受診しましょう。
「女性のLDLコレステロールの基準値」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「女性のLDLコレステロールの基準値」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
女性の年代別でLDLコレステロール値が変動する理由はなんでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
主な原因は、加齢にともなう女性ホルモン(エストロゲン)の減少と基礎代謝の低下です。閉経が近づいてエストロゲンの分泌が低下すると、エストロゲンによるLDLコレステロールを下げる効果が弱まるため、自然と数値が上がりやすくなります。実際に、令和6年に厚生労働省がおこなった調査によると、血清LDLコレステロールが160mg/dl以上と高い値にある女性の割合は、40代では6.4%であるのに対し、50代女性では14.9%と2倍以上に急上昇していました。毎年の健康診断を習慣づけ、LDLコレステロール値が高い場合は内科で相談しましょう。
LDLコレステロールで薬の服用が必要になる値はいくつでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
LDLコレステロールで薬の服用が必要になる数値は、その方の持病や生活習慣などによって異なります。持病や生活習慣などから動脈硬化、冠動脈疾患になるリスクが高いと判断された方は、リスクの低い方よりもLDLコレステロール値をしっかりと管理するため、早めに治療を開始します。具体的には、リスクの高い方は120mg/dl以上、リスクの低い方は160mg/dlという管理目標値が一つの目安となるでしょう。ただし、実際に薬を開始するタイミングは個人の状況によって異なるため、主治医に確認してみてください。
更年期以降でLDLコレステロール値を下げる運動は何が良いでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
LDLコレステロールが気になる更年期以降の方におすすめの運動は、ウォーキング(やや速足)、ゆっくりとしたジョギング、水泳です。膝や腰への不安がある方は、水中でのウォーキングもおすすめです。1日あたり合計30分以上を週3回以上(できれば毎日)おこなうのが望ましいとされています。ただし、運動習慣のない方がいきなり激しい運動をすると、ケガをする可能性もあります。無理のない範囲から始めて、少しずつ時間や強度を上げていきましょう。

