内視鏡検査の受診目安と家族歴の関係
編集部
家族に胃がんや大腸がんの人がいると、自分も内視鏡検査を早めに受けたほうがよいのでしょうか?
三井先生
はい。家族歴は重要です。胃がんについて行われた研究では、胃がんの家族歴がある人は、ない人と比較して 罹患(りかん)リスクが高くなると報告されています。大腸がんも遺伝を原因として発症する場合があり、両親や兄弟姉妹など第一度近親者に大腸がんの人がいる場合、50歳未満で発症するリスクが高くなることが報告されています。
編集部
家族歴がある場合は、何歳くらいから内視鏡検査を検討したほうがよいのでしょうか?
三井先生
家族歴がある場合は、30代のうちに一度検査の受診を推奨するケースもあります。ただし、家族の既往歴や自身の健康状態によって異なるため、詳しくは医師へ相談してください。
編集部
家族歴がある人は、どのような内容を医師へ伝えればよいのでしょうか?
三井先生
誰が、何歳ごろに、どの臓器のがんになったのかを、なるべく具体的に伝えてください。どの程度身近な血縁者であるかや複数の家族に同じがんがあるかどうかも重要な情報です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
三井先生
症状が続く場合は自己判断せず、医療機関を受診して相談してください。何か症状があるときに少し様子を見ること自体は、必ずしも間違いではありません。しかし、がんは無症状のまま進行する場合が多く、症状が表れた時点ですでに進行しているケースもあります。
内視鏡検査は、がんの予防や早期発見につながる検査です。現在は、早期に発見すれば治癒(根治)を目指せる時代です。症状がある人はもちろん、症状がなくても気になる人は一度相談してください。
編集部まとめ
症状が軽いと受診を後回しにしがちですが、続く不調は体からのサインの可能性があります。特に、がんは無症状で進行する場合もあるため、気になるときは早めの相談が大切です。内視鏡検査を含め、早期発見につながる行動をとりましょう。

