検査と治療、そして飼い主ができること

外耳炎が長引く場合、まずは動物病院で耳鏡検査を行い耳道内を詳しく観察してもらいましょう。しこりが疑われる場合には、鎮静下での精査や画像検査が必要になることもあります。レントゲン検査やCT検査によって中耳まで評価し、病変の広がりを確認する必要性も検討されます。
治療法は原因によって大きく異なります。小さな嚢胞やポリープであれば外科的切除で改善することがありますが、慢性化して耳道全体が変形している場合には外耳道切除術が選択されることもあります。悪性腫瘍であれば、より広範囲の手術や追加治療が必要になることもあります。
重要なのは、単に点耳薬を繰り返すだけでは解決しないケースがあるという理解です。慢性的な炎症が続くと、耳道は次第に狭く硬くなり、薬が届きにくい環境が固定化してしまいます。早い段階で原因を突き止めることが、結果的に犬の負担を減らします。
飼い主としてできることは、症状の変化に敏感になることです。片側だけ腫れが引かない、触ると硬い塊を感じる、血が混じる耳垢が出る、顔を傾ける仕草が増えたなどの変化は重要なサインです。また、自己流の過度な耳掃除は炎症を悪化させることがあるため、指示された方法を守ることが大切です。
耳は外から見えにくい部位だからこそ、慢性化しやすい臓器です。「治らない外耳炎」は体からのメッセージかもしれません。その背景にあるしこりの存在を見逃さないことが、愛犬の快適な生活を守る第一歩になります。
まとめ

外耳炎が治らないときは、耳の中のしこりが原因のことがあります。繰り返す炎症を軽視せず、早めの精査と適切な治療で愛犬の耳を守りましょう。

