アジソン病の検査についてよくある質問

検査はどの診療科で受けられますか?
アジソン病が疑われる場合は、内分泌内科の受診が推奨されます。内分泌内科では、コルチゾールやACTHなどのホルモン検査、迅速ACTH負荷試験、画像検査などを組み合わせて診断を進めます。近くに内分泌内科がない場合は、まず一般内科を受診しても問題ありません。症状や検査結果から副腎機能低下症が疑われた場合は、必要に応じて内分泌科を紹介されます。特に、色素沈着や強い倦怠感、低血圧、体重減少などがみられる場合は、早めの受診が大切です。
検査の前に注意することはありますか?
ACTHやコルチゾールには日内変動があるため、早朝の安静後に絶食で採血を行うことが一般的です。また、ステロイド薬は塗り薬、貼り薬など薬剤の形状に問わず検査結果に影響する場合があるため、使用中の薬は必ず医師へ伝えましょう。迅速ACTH負荷試験を行う際は、検査当日の食事や服薬について個別に指示されることがあります。
検査は入院して行いますか?
血液検査や迅速ACTH負荷試験は、医療機関によっては外来で行うことができる場合があります。検査自体は、ACTHを投与し、その前後に複数回採血を行うもので、数時間以内に終了することが一般的です。一方で、副腎皮質ホルモンが急激に不足することで、全身の機能が低下する危険な状態である副腎クリーゼが起こる場合があります。副腎クリーゼが疑われる場合や追加の精密検査が必要な場合には、入院のうえで検査や治療が行われることもあります。
診断が確定するまでどのくらいかかりますか?
血液検査でコルチゾールやACTHを測定し、迅速ACTH負荷試験を実施された場合、その結果は数時間から1週間程度で出ます。結果をもとに、医師が副腎皮質機能低下症かどうかを診断します。検査の結果が出るタイミングやスピードは受診した医療機関により大きく異なります。その後、自己抗体検査やCT・MRIなどで原因を調べる際は、さらに数日から数週間かかる場合があります。
なお、副腎クリーゼが疑われるような緊急時には、検査結果を待たずに治療を開始することが推奨されています。命に関わる状態であるため、救命のため診断と治療を並行して進めることがあります。
参照:
『副腎不全:診断と治療の進歩』(日本内科学会)
『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
編集部まとめ

アジソン病の診断では、症状の確認に加え、コルチゾールやACTHを測定する血液検査、迅速ACTH負荷試験、画像検査などを組み合わせて総合的に評価します。迅速ACTH負荷試験は副腎のホルモン分泌能力を調べる重要な検査であり、アジソン病の診断に欠かせません。
また、自己抗体検査やCT・MRIなどを行うことで、副腎機能低下の原因が自己免疫性なのか、感染症や腫瘍などによるものなのかを調べます。倦怠感や体重減少、食欲不振などの症状は他の病気でもみられるため、ホルモン検査や負荷試験による鑑別が重要です。
原因不明の強い疲労感や低血圧症状が続き、色素沈着などがある場合は自己判断で様子をみずに、内分泌内科を受診しましょう。
参考文献
『副腎不全:診断と治療の進歩』(日本内科学会)
『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
- 「コルチゾール値」が高いと「顔」にどのような特徴が現れる?医師が徹底解説!
──────────── - 「アジソン病」を発症すると「皮膚」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】
──────────── - 「アジソン病で血圧」が下がる原因はご存知ですか?注意が必要な症状も解説!
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