
夏休み中、子どもの言動や過ごし方に「メンタル限界」を感じてしまう保護者は少なくない(画像はイメージ)
【画像】「えっ…」 これがイライラしているとき、子どもの前でやってはいけない“NG行動”です!
暑さのピークに加え、子どものわがままやトラブルに接する機会が自然と増える8月は、保護者の精神も追い詰められやすい時期でもあります。感情的な爆発や家事の放棄といった「限界」に達する前に精神をコントロールするコツや、子ども同士のケンカの裏に潜むSOSサイン・仲裁のコツについて、探究型学習に特化した民間学童保育である「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長の鶴原頌太郎さんに聞きました。
限界の親を救う「5秒の離脱法」とは?
Q.8月中旬になると、親も体力的・精神的に限界を迎え、子どもに感情的に怒鳴ってしまうことが増えます。そんな時、親が自分のイライラを5秒で静めるためのメンタルハックについて、教えてください。
鶴原さん「お子さんの姿や言動から『イライラが爆発しそう!』となってしまったときは、やはり一番は『物理的にお子さんから離れる』ということが気持ちを落ち着けるためには有効です。このとき、ドアを大きく閉めたり怒っている態度を出したりしたままどこかへ行ってしまうと、お子さんにとっても不安や心配を感じやすいため、『あ、洗濯物やらなきゃ』『〇〇しないといけないんだった』など、何か用事のあるふりをしてそっと離れるとより自然です。
また、人間はどうしても心身ともに余裕がないときに特に不安やイライラを感じやすいのですが、保護者が気分やそのタイミングによって怒ったり怒らなかったりしていると、お子さんは『どうしたらいいんだろう』と不安な感情を抱きやすくなります。『どこまでは目をつぶってOKで、どこからが叱るラインなのか』を事前に自分でメモなどに整理してはっきりさせておくと、『必要以上にイライラして怒鳴ってしまった』『あんなに怒らなくてもよかったのに』と後悔するようなことを減らせるのではないでしょうか。
また、家族と過ごしていると、自分だけに使える時間はどうしても少なくなってしまいがちです。少しの時間だけでも構わないので、『自分のためにお茶やコーヒーを入れる』『ミストなどの香りものを楽しむ』など、自分のために使える時間を作って、リフレッシュできるルーティンというのをいくつか持っておくと、気持ちの切り替えがスムーズになりやすいのでおすすめです」
親の「手抜き家事」が子どもの自立心を育てる!?
Q.食事の手抜きや部屋の片付けを諦めることが、単なるサボりではなく、逆に子どもの「自立心」や「自分のことは自分でやる力」を育てるチャンスになるという話を聞きますが、本当ですか。
鶴原さん「毎日の家事を常に完璧にこなそうと考えてしまうのは、非常に大きなプレッシャーとなってしまいます。『しっかりやらなくてはいけない』と考えてしまうのは、子どものためによくないという気持ちが理由の一つにあるかもしれませんが、実は『あえて手抜きをする』というのが、お子さんの成長につながる側面もあります。
というのも、手を抜いた部分に対して『どうやったらいいんだろう?』とお子さんが考えて行動するきっかけづくりができるようになるためです。
とはいっても、『今日は疲れちゃったから晩ごはんは勝手に作って食べてね』というようにいきなり極端なことをしてしまうと、お子さんも何から手をつけたらいいのか分からず困ってしまうと思います。
料理を例に挙げるなら、全行程の中の一つだけ、例えば『生地をこねるだけ』『最後の味付けをしてもらうだけ』というように一部だけを任せて、そこからお子さんが慣れていく様子が見えたら少しずつ保護者の方が『手抜き』する範囲を広げていくようにすると、身の回りの家事を自分でこなせる力が自然と身に付きやすくなります」
