不妊治療中で、妹の妊娠報告を素直に喜べなかった私。「実は」妹の告白に、 涙があふれた

不妊治療中で、妹の妊娠報告を素直に喜べなかった私。「実は」妹の告白に、 涙があふれた

妹の辛い過去

「もしもし」
妹は、すぐに電話に出ました。

さっそく会う約束をとりつけ、しばらくたわいもない話をしたあと、電話を切ろうとすると──。

「待って、お姉ちゃん」

どうしたのだろうと思っていると、妹は、真剣な声でこう言いました。
「お姉ちゃんの治療のこと、知ってたよ。だから、妊娠の報告をする前、ずっと迷ってたの。辛い思いをさせてしまっていたら、ごめんなさい」

思いもよらない言葉に驚いていると、妹はさらに続けます。

「実は私も、できるまですごく時間がかかって、不妊治療していたの。毎日本当に辛かった。夫ともたくさんぶつかって、何度も離婚を考えた。それに……実は一度、流産もしてるんだ。誰にも言ってなかったけど、お姉ちゃんにだけは話したくて」

言葉が出てきませんでした。

いつも華やかで、順風満帆に見えた妹。
そんな彼女にも、誰にも言えない苦労や悲しみがあったこと。
そして、姉である私の気持ちを、ずっと気にかけてくれていたこと。

妹の気持ちを知った私は、電話を握りしめたまま、涙が止まらなくなりました。

体験者の声

あの電話以降、私たち姉妹の間になんとなくあったわだかまりは、いつの間にか消えていったように思います。

ずっとどこかで、お互いをライバル視していた私たち。
でも本当は、同じような痛みを抱える二人だったのです。

生まれてきた姪っ子は、それはもう可愛くて可愛くて。
自分でも意外なほど、すっかり伯母バカを炸裂させています。

あのとき、妹と素直に話すことができていなければ、今も私たちはぎこちない関係のままだったかもしれません。
妹には心から感謝していますし、これからも姉妹仲良くやっていきたいと思います。

【体験者:30代女性・兼業主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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