
アグリテック・スタートアップのCULTAは、品種登録出願を行っていた自社開発品種「CULTA-T16KLN」「CULTA-T22KLN」「CULTA-T27KLN」の3品種について、農林水産省より8月4日(火)付で出願が公表されたことを発表した。
「品種のメジャーアップデート」への取り組み
近年、気候変動に伴う気温上昇や気象条件の変化により、従来の品種や栽培方法だけでは農作物の収量や品質を安定して確保することが難しくなりつつあるそう。イチゴ栽培においても、秋季の高温による花芽分化や定植時期への影響、栽培期間中の収量・品質の不安定化などが課題となっているという。
また、日本で栽培されるイチゴ品種は遺伝的な類似性が比較的高く、高温環境や異なる気候・栽培条件への適応力を高めることが求められている。
CULTAは、これまでAIや人工環境を活用した独自の高速育種技術により、一般的に10年程度を要するイチゴの新品種開発を2年で成功。この高速育種開発技術を活用し、遺伝的に遠い品種を掛け合わせることで、既存品種の延長線上にとどまらない特性を生み出す「品種のメジャーアップデート」に取り組んでいる。
今回品種登録出願した3品種は、それぞれ食味や収量・輸送性などに強みを持ち、国内外の多様な生産・流通環境への対応を目指して開発されたものだ。
品種登録出願が公表された3品種
2025年7月に公表された第一号品種「CULTA-T3L」に続き、今回新たに願が公表された3品種は、高い食味や収量に加え、果実表面の硬さによる輸送適性を備えているという。
白色や桃色といった特徴的な果色を持つ品種については、ギフトやプレミアム市場での需要を見据えて開発が進められてきた。

「CULTA-T16KLN(商品名:DARUMA DROPS)」は、早生かつ果形の揃いがよく良好な食味を持つ品種。
果実表面の硬度も高く輸送性に優れている。

品種名「CULTA-T22KLN」の商品名は「YUKIMI DROPS」。
既存の白イチゴ品種と比較して食味や収量に優れた品種で、病害への耐性も備える。

品種名「CULTA-T27KLN」の商品名は「NADESHIKO DROPS」。
香り・食味・高収量を兼ね備えた桃色イチゴだ。果実表面の硬度も高く輸送性にも優れるほか、春先の高温期にも品質を維持しやすいという。
